内容説明
「過去を視る」力を持つ帝国の史官・ヤエト。病弱な彼は、左遷された赴任先の北嶺で地味な隠居生活を送ることを夢見ていた。しかし、政治に疎い北嶺の民に悩まされ、さらには北嶺に太守として来た勝ち気な皇女に振り回され、休まる間もない。だが、北嶺を知るにつれ、ヤエトはこの地に帝国の秘密が眠ることに気づいていく…。歴史の光陰が織りなす壮大なるファンタジーロマンの扉がいま開かれる――。ことき先生のカラー口絵&挿絵入り!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダージリン
21
無性に再読したくなったので、どうせなら美麗な新装版でと読みました。初読時はストーリーを追うのに夢中でしたが、細かい設定に目がいきます。出会った当時、ヤエト36歳、皇女14歳・・・思ったより歳の差が大きかった(笑)。主従だし、別にいいんだけど(笑)。2013/02/15
まりもん
8
あとがきがなくなり、代わりにラフ画が載っていた。セルクのまっすぐな心を持った青年は隠居生活を目指すヤエトにはちょっとまぶしい存在かなと思いつつ再読。2012/11/02
優
5
完結巻を買ったけれど内容朧気だったので最初から読み直すことに。1の上が一番好きかもしれないなぁと思いつつ読み返していました。しかし本が重くて手が疲れてちょいちょい集中が途切れてしまう。新装版になる前のほうが読みやすかったなぁと...。内容に代わりはないし面白かったのですがね!!ヤエトの年齢を何度見かしてしまいました。30代後半...???つ、続けて下巻へまいります2016/11/04
のりA
5
友達からの借り物。新装版のようです。全く知らなくて友達のすすめで読んでみたのですが、とてもおもしろかったです!元々ファンタジー系が好きで、そのへんの男よりよほどカッコイイ、強くてでも色んな意味で可愛らしい(?)女の子が大好きな私がハマらないはずなかった(笑)最初何の予備知識もないため(当然なのだけど)世界観が理解しにくくて読みづらかったのですが、読み進めていくうちに引き込まれていきました。最初の巻なので出会い編、といったところなので続きが楽しみ!ヤエト先生より絶賛皇女応援中!(笑)2013/12/08
あけさと@ぷに
5
こちらもジュリアさんオススメ本。入り込むまで時間かかりましたが、なかなかおもしろかったです。ヤエトの草食系で病弱なのに優秀なのがけっこうツボでした。太守の破天荒ぶりもかわいいです。続き気になります。2012/12/19