内容説明
念願の隠居生活にもかかわらず、相変わらず仕事に忙殺され納得がいかないまま忙しい日々を送るヤエト。半旗を翻した第七皇子との戦いのさなか、魔界の罅を塞ぐ方法の調査を皇帝から任命されたヤエトは、着実にその方法に近づきつつあった。そんな中、「兄上たちの喧嘩を止められる」という理由から玉座をとると皇女が言い出す。突然の宣言に驚き、困惑するヤエトだったが、その矢先、都から竜種一同に招集がかかり、ヤエトも皇女の副官として列席することになり――。 ことき先生のカラー口絵&挿絵入り!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな(灯れ松明の火)
60
最終巻の上巻。羽毛モフモフを堪能し、愛でるヤエトは名ばかり管理職ならぬ名ばかり隠居の身で出世街道(厭々ながら)驀進中(笑)。その上、皇女は兄妹喧嘩を止めさせるために王位を取ると宣言しちゃったからますます、ヤエトの夢の隠居生活は遠のくのだったw相変わらずの皇女の求愛アタックに呆然としつつも皇女を赤面させるヤエトは本当に罪つくりよのぅ~。そして皇帝は娘に近づく馬の骨は許さん的な親馬鹿パパさんにしか見えなくなってきたwそして自分にも無意識の男尊女卑は存在していたことに悔やむヤエトは気づくだけでも立派だと思います2015/07/03
ダージリン
35
すっかり世界が広がり、ヤエトが関わりを持っている人々も多数になっているけれども、それぞれの登場シーンは短くても鮮やかな印象を残します。やはり皇女とヤエトのシーンが最高ですが(笑)。この巻でヤエトが倒れたのは1度きり?死にかけてもいません!ジェイサルドのおかげでしょうか(笑)。2015/04/02
nana
28
図書館:ちょっと間が空いたので忘れていましたが、相変わらずモテモテで忙しい隠居生活、時々倒れながらも飄々とやる事をやるヤエトはカッコイイ。そして鳥が可愛い(^O^)2017/03/07
まりもん
25
もうすぐ下巻が発売されるので読了。今回は第一皇子にがっかりだなぁ。もう残念皇子だ。彼が後継者に決定にならないことを祈りたい。相変わらず隠居生活が夢見た隠居じゃなくて大変なヤエト。背負うものが増えて大変だなぁ。2016/09/25
nono
20
図書館本。第七皇子の叛乱からまだ日も浅いのに、皇宮は皇子らの思惑も陰謀もちらつき落ち着かない。ここで皇女の玉座宣言と共に、求婚まであって寝込む間もないヤエトは大忙し。確かに念願の隠居の筈だが^^あと一冊で纏まるのか心配な位話が転々と。個人的にはファルバーンと鳥たちの今後が心配です^^さてラスト行きます。2016/11/19