内容説明
皇帝の策略によって罠に陥ったヤエトは、ルス公当主ライモンドと対面し、逃亡した商人を引き渡すよう要請する。要求は受け入れられたものの、無理がたたって倒れてしまうヤエト。からくも北嶺に戻るが、皇帝の策略を阻止するため、ヤエトは無理を押して再び北方へ向かうことを決意する。それを決断させた裏には、<過去視>の力で出会った謎の少女・ルシルの願いを聞き入れたいという思いがあり―。ことき先生のカラー口絵&挿絵入り!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダージリン
19
スーリヤやルシルも可愛いんだけど、やっぱり皇女が1番健気だ!ヤエトも皇女のためなら帝位だって手に入れてもいいと思っているけれど、泣いている女の子にもっと、こう、ねえ(笑)。今回の再読でストーリーがよみがえりました。そしてなぜか、ルーギンの一挙手一投足が気になって、チェックしてました(笑)。「鳴弦の響き」はルシルに人間らしさを取り戻すのに、セルクは予想以上にぴったりな感じ♪2013/03/13
フキノトウ
11
やっぱり面白い!外しませんね。一人ひとりの登場人物が生きていますね!ナグゥインとヤエトの掛け合いがいい!!2013/04/19
まりもん
11
鳴弦の響きが読みたくて購入。ルシルとの会話もつたなくてセルク頑張れというように応援してしまう。ヤエトの苦労も相変わらず大変なので辛い立場の男達の話に思えてきてしまった。2012/12/31
とぶ
8
今回も大絶賛ぶっ倒れてましたねヤエト先生は!倒れすぎて貫禄出てきました。黒狼公としての器量もいい感じ。黒狼?ずるいもう呼称がかっこいい。平尚書官だったくせにずるい。おじさんのくせに若いし可愛いずるい。ジェイルサイド推しなので彼がヤエトの心からの右腕になる日が楽しみです。皇妹黒狼(二代目)夫婦すっごく拝みたかった。わりといい夫婦になったと思います。惜しい。2015/12/18
彗星
6
「力がありながら、何故娘ひとりを救い得ない。まだほんの子供だというのに!」ヤエトは実は、人の情に熱い激情家なのでは…と疑問を抱きました。世の中の虐待する親にこの台詞聞かしてやりたいです。おまけ?の短編でルシルとセルクが仲良くなっていて、よかったねルシル…!と涙ぐみました。2014/06/10