内容説明
大人気長編ファンタジー、待望の番外編第二弾!! かつて帝国に滅ぼされた沙漠の都市国家アルハン。その元王子で、水を浄化する力を持つファルバーンは、大貴族《黒狼公》となった尚書卿ヤエトに正式に召し抱えてもらうため博沙国を訪れるが、そこにヤエトの姿はなかった。目的を失い無為の日々を過ごす中、博沙相からアルハンの水源調査を依頼されたファルバーンは、北嶺から借り受けた鳥に乗って、なぜかやって来た皇女、鳥の世話役アルサールらとともにアルハンの呪われし廃墟、地下迷宮に向かうが――!? 表題作ほか、ヤエトの養子・キーナンの学園生活をコミカルに描く「ヘルムデル先生の帽子」、目覚めたヤエトのもとにオールキャラ勢揃いで押しかける本編の後日談を同時収録!! ことき先生のカラー口絵入り!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けろり
32
ヤエトの周辺の人々の人となりやエピソードを深堀して知ることで、より、この作品の面白さや奥深さを知ることが出来た気がします。 皇女の人となりが、ヤエト以外の人からもちゃんと評価されているのが嬉しく思いました。2020/10/25
すがはら
22
久々の新刊。姫様の破顔一笑の威力は相変わらず。最初の話は本編後のかなり投げやり感のあるファルバーン視点。その心情は地下での一同の行動と同じようにひらすら行ったり来たりで、読んでいても閉塞感いっぱいでしたが、そこに事もなげに新たな道を示してみせたのもまた姫様でした。竜種の力か。小鬼の謎も少し明らかに。第二皇子の伝達官がルーギンと同系統と言われてなるほどと思ったけれど、次の話で本物が登場すると圧巻の華の騎士ぶりに格の違い感じました。キーナンはヤエトと別種の人たらしかも。最後はヤエト視点。また読めて嬉しいです。2020/04/29
ときわ
12
面白かった!神様はほとんど抜きの若者たちの物語。ファルバーンやキーナンが視点人物になっていて、思ったことが分かるのでより親しみがわく。もともと持っていた性格もあるだろうが、ファルバーンはかなりヤエトの影響を受けてるわ。ヤエトに出会って初めて人間らしい扱いをしてもらったことが大きいのかな。キーナンとファルバーンはこれから黒狼公領を背負っていく。安心して任せられますね、ヤエト。2020/05/20
リディア
11
いつもよりも読みやすくて良かったです。人物紹介イラストがないのが淋しいし誰だっけ?ってなります。キーナンの寮生活。同期の仲間と楽しく過ごしてるらしく良かった。目覚めたヤエトの元に皆が来た話も相変わらずの面々が楽しい。2020/08/08
Yoko
11
この状況の中、予定通り刊行されたことにまずは感謝を。そして作者の「読者が読みたいものを」という計らいに感謝を。ファルバーンに居場所ができ、そしてキーナンが真っ直ぐに頑張る様子が見られて嬉しい。何よりおなじみの面々がヤエトを疲れさせる、このお約束の風景が私の清涼剤になったということはヤエトにはナイショにしておかねば…2020/05/11
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