翼の帰る処 番外編 ―君に捧ぐ、花の冠―

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翼の帰る処 番外編 ―君に捧ぐ、花の冠―

  • ISBN:9784344841475

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内容説明

皆、誰かを思っている、それは愛の物語――
出身家・白羊公一族の没落により都を離れ、ヤエトの統べる黒狼公家の領地に身を寄せた尚書官・タナーギン。ヤエトの邸でタナーギンと邂逅した皇妹・ラキニーは、その態度に胡乱な気配を感じ、スーリヤに彼の身辺に侍るよう申し付ける。男はヤエトや皇妹に金の無心をし、不思議な香りに包まれた自宅で隠れるようにして暮らす。飄々としながらも、何がしかの意志を感じさせる彼の行動の目的とは…!?都の大乱の影に存在した一つの物語を中心に、様々なキャラクターの想いを描き出す、5編のストーリー。ことき先生のカラー口絵&挿絵入り!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ダージリン

33
番外編が出てくれて嬉しいです! 文面がファンタジーらしい美しさに満ちている。「君に捧ぐ、花の冠」皇妹とルーギンのやり取りや、それぞれの心の内は本編では読めなかったので感慨深いです。スーリヤももちろん可愛いです。「黄昏の底の国」もジェイサルド健在という感じで良かった。そして、元気な?ヤエト先生に会いたかった~(本編を読み返せということですね…笑)2018/02/06

フキノトウ

17
登録するまで、再読だったことに気づかなかったのがショック。タナーギンのお話で泣いたのは同じでした。ラストのイラスト入りの登場人物紹介を見てシリーズ読み返したくなりました。2021/02/14

プリムローズ

17
本編ではひたすら怖い人だと思っていた皇妹に、親しみが湧いた一冊。意外と面倒見いい人ですね。そして、スーリヤが可愛かった。スーリヤ目線のヤエトってすごい輝いているのだなあと恋する乙女目線の凄さに感服しました。(脚色し、美形役者が演じた舞台より、実際はずっと格好いいって、一体どれくらい美化されているの?ヤエト目線の本編を読み返したくなりました。)すごく楽しかった分、これで終わりなのが残念。まだまだ書いてほしいなあ。2018/03/01

hallelujah

15
発売日に購入はしましたけど、読み終わるのがもったいなくて時間をかけて読了。感想は最高の一言。どのお話も幸せに満ちているわけではない、むしろ切なさが詰まった作品だったけど、翼の帰る処シリーズで背景にはこんなキャラクターたちが精一杯生きていたんだなぁと感じた。ルシルとライモンドのほんわり交流エピソードや、本編ではやたら金欠アピースが強いタナーギンの素顔、皇妹の暗躍など、本編では語られなかった登場人物の内情が描かれていて面白かったです。本編でぼんやりしてたヤエト先生の裏側で起きていたいろいろな出来事は濃厚2018/02/07

14
仮に電子で出てたとしても本の形でほしいなと思う。表紙口絵がとても綺麗。 本編とは違い、登場人物の視点が変わっていくので新鮮だった。作者の気が向けば砂漠の西側の短編も読んでみたいな…2018/01/27

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