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内容説明
『夏子の酒』『蔵人-クロード-』など、日本酒を扱った漫画作品を描いた人気漫画家・尾瀬あきらによる意欲作も熟成の第14集です。
二ツ目に昇進して交際を始めた主人公・銅ら治と井筒家あや音。恋人でもあるがライバルだったりもする。彼女が前座だった頃は見えてこなかった自分との腕に嫉妬を感じ始めた銅ら治は…芸人同士のカップルならではの問題に直面します。
今回も落語演目「天狗裁き」のほか、「親子酒」「たききり」など有名な噺が漫画で登場。落語ファンはもちろん、落語を聞いた事がない人にも落語の内容が分かると評判です。落語監修をつとめるのは今や人気落語家のひとり柳家三三師匠。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はつばあば
29
たちきりが示唆するものは・・ままならぬ芸と恋。男と女の嫉妬心、どちらが強いのだろう。銅ら治!もんもんとしてる間があるなら芸を磨け!2016/02/07
Y2K☮
25
今回の落語は「たちきり」。若旦那が芸者の小糸と恋仲になり、家に帰らなくなったのを見かねた父が彼を蔵に百日間閉じ込める。芝居を見に行く約束を破られた小糸は悲しみの中で手紙を書く。返事が来なくても書き続ける。百日後、若旦那は真面目に働くと誓い、改めて小糸を迎えに行く。だが小糸は八十日目に亡くなっていた。演者によってラストの余韻が変わる。実生活で銅ら治を待ち続け、唐突に別れを告げられたあや音の語りが切な過ぎる。色恋は芸の肥やしとか簡単に云うがとんでもない。文字通り命を懸ける位の真剣さが無きゃただのゲスな遊びだ。2016/01/30
ぐうぐう
6
噺家として順調に階段を登りつつある銅ら治、あや音との恋も順調、に思えた。歪みのきっかけは、落語。めきめきと腕を上げるあや音に、銅ら治は複雑な心境に陥るのだ。自分の未熟さが嫉妬を招く。要所要所に登場する「たちきり」が、ドラマの展開を象徴し、あるいはそれぞれの心情を照らし、物語っていく。2016/02/03
刷子筆男
2
あぁ、どうして尾瀬あきらのストーリーテリングはこういう風に突っ放す感じになってしまうのだろう。心にグサグサ傷がつく。それだけ嫉妬心の描写は秀逸。落語界ってこんなに厳しいものなのね、ということをいつも叩きつけてくる漫画。話上のメイン演目が「たちきり」だったのは、偶然ながら同時期に出た『昭和元禄落語心中』⑨と一致。2016/02/11
緑虫@漫画
1
★★★★☆ この作品尾瀬先生のキャリアハイまであるよ。マジで。2016/02/06
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