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内容説明
『夏子の酒』『蔵人-クロード-』など、日本酒を扱った漫画作品を描いた人気漫画家・尾瀬あきらによる意欲作もいよいよ“つばなれ”の第10集です!! 寄席で憧れた落語家・惜春亭銅楽師匠のもとに入門した惜春亭銅ら壱(せきしゅんてい・どらいち)。しくじり(失敗)を起こし、叱られ、反省し、成長しつつある前座修業ではあったが……第10集では、銅ら壱が大しくじりで前座一年生に降格処分にあって再出発をはかります。
噺家の腕の見せどころともいわれる「紺屋高尾」が丹念に描かれているほか、「平林」、「弥次郎」などの演目が漫画で登場。落語ファンはもちろん、落語を聞いた事がない人にも落語の内容が分かると評判です。落語監修をつとめるのは今や人気落語家のひとり柳家三三師匠。巻末おまけまんがもあり、雑誌で読んでいる方にも、新しい発見のある一冊です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はつばあば
19
世相から脱却を図るべくどうらく息子の続きを。人の成長は愛と厳しさから産まれる2015/03/02
ぐうぐう
9
女性前座・あや音の登場で、グッとおもしろさが増した『どうらく息子』。色恋にうつつを抜かすのではなく、前座修行を惑わすことになるのではないかと動揺する銅ら壱に、噺家としての成長を感じる。恋情に対する初々しさ、それでいて落語に向けるひたむきさを忘れない、そんな銅ら壱に心を動かされる慎蔵師匠と同じように、読者も素直に心を奪われるだろう。2014/08/01
あさひ.a
7
「抱きしめたいほどうまい。抱きしめたあとで殺したい」 姐さん方、ナイス表現。 ラスト、桜吹雪の中の高尾はとても美しかった。2014/08/29
びびとも@にゃんコミュVer2
5
なんとびっくりの大逆転。真面目に頑張っているところを、誰かがしっかり見ていてくれるというのは、嬉しいこと。 「紺屋高尾」、聞いてみたいなぁ。2014/08/01
まさかず
4
慎蔵の膝に気がつく視点。そして修行の意味を考えていく過程 職業や行為に意味を込めて意味を求めて意味を体現して こんな風にありたいなぁ なんて中で紺屋高尾 泣かされる。 親不孝の時も泣かされたが今回はもっと泣いた 人情話そのものだね2014/08/07