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内容説明
『夏子の酒』『蔵人-クロード-』など、日本酒を扱った漫画作品を描き続けた尾瀬あきらが、新境地にチャレンジした意欲作の第2集。主人公関谷翔太が、いよいよ前座修業を始めます。落語家の世界では、失敗を「しくじり」と呼びます。落語会のしきたりだけでなく一般常識にも疎い今どきの若者のひとりである翔太は、日々たくさんの「しくじり」をして師匠に怒られ、そして少しずつ成長していきます。
「落語」を描くだけでなく、「落語家の世界」も描いている作品なので、落語ファンはもちろん、落語初心者であっても充分楽しめる内容です。
この作品の生命線・落語の監修をつとめるのは、TBS系列「情熱大陸」にも登場した柳家三三師匠です。当代きっての名人・柳家小三治師匠の弟子として修業を積み、今や実力派の若手真打として注目されています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たっきん
5
人の厳しさと優しさ。落ち込みと喜び。どちらにも偏りすぎず自然で納得のいくストーリー展開。たびたび涙目になりました。人の感情の描写がすごくリアル。2014/04/23
ぐうぐう
4
落語のうまさとは、噺家のほんの小さなしぐさであったり、間の取り方であったり、息遣いであったりするものだ。そういう意味で尾瀬あきらの『どうらく息子』は、小さく、ささやかなエピソードを、丁寧に綴っていることで、落語そのものを体現しているかのようだ。本来なら、女性噺家である銅ら美を主人公にするほうが、ドラマチックに物語が転んでいくだろうに、あえて脇に置いていることがまた、尾瀬あきらが派手なドラマよりも、ささやかなエピソードの積み重ねで、物語を盛り上げようとしていることがよくわかる。2011/07/22
elkcopoloc
3
Kindle期間限定無料版。こういう、芸事の師弟関係って、どうなんだろうな。何が正しいんだろう。談志ってすごいわ2015/03/23
かっぱ
3
「銅ら壱」命名。しかしつくづく厳しい世界だなぁと実感させられる。2012/03/18
Yuji Hamano
2
弟子入りするって事の現実的なところが想像できておもしろかった2015/04/18