内容説明
司馬文学に新しい光をあてる豊かな短篇小説の世界
『幕末』『新選組血風録』としてまとめられることになる作品が中心となるころ。「燃えよ剣」連載中の熱気が感じられる作品群に圧倒される
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
41
前巻から引き続いて新選組血風録の中に取り入れられている短編が多く、命のやり取りのような場面が多いと感じました。司馬さんも比較的まだ若いころなのでこのような作品が多かったのでしょう。私は千葉周作のような作品が好きなのですが。2015/02/19
kawa
36
1963年前半「燃えよ剣」執筆の頃の短編集で「燃えよ」の関係か幕末ものが多い。新選組創立者の清川八郎を描く「奇妙なり八郎」、竜馬暗殺の下手人を追う陸奥陽之助らを描く「花屋町の襲撃」、土佐藩執政・吉田東洋暗殺を扱う「土佐の夜雨」が印象的。「千葉周作」は、彼がブレイクする時代の上州「伊香保事件」、そこで描かれる上州人の気質が身近に知る群馬人とよく似ていて苦笑いだったり、よく訪ねた伊香保・木暮旅館(多分)が登場したりで何とはなしの親近感。「土佐~」「千葉~」は映像化しても映えるのではないかな。2023/01/10
のし
6
今まで読んだことかない、真剣な命のやりとりにハラハラしました。短編で読みやすかったです。2018/05/13
カザリ
5
前髪の惣三郎、胡沙笛を吹く武士。 どちらもたまた新選組もの。やはり、新選組がテーマなので殺伐とした印象だった。2013/03/02
シノッツォ
1
『虎徹』。近藤勇の刀をテーマにした作品。近藤の気持ちの強さがわかるような作品。2018/12/01