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内容説明
中世ペルシア語からアラビア語に訳された説話をもとに,各地の説話を糾合して16世紀のカイロで編まれたアラビア語文学の傑作。アラビア語原典からの完訳版。第2巻は,第19夜から第34夜,「三つの林檎の物語」「大臣ヌールッ・ディーンとシャムスッ・ディーンの物語」「せむしの物語」の3話。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スイ
8
死体がどんどん人に押し付けられて回されていく話は、落語みたいだったなー。 死体だけど…。 1巻より語られる話の幅が広くてより楽しめた。2016/07/21
roughfractus02
7
前巻では全編の枠となる「シャーリヤル王とその弟君の話」「商人と魔王との物語」「漁夫と魔王との物語」「荷担ぎやと三人の娘の物語」で19夜、本巻では「三つの林檎の物語」「大臣ヌールッ・ディーンとシャムスッ・ディーンの物語」「せむしの物語」で34夜を費やした。一夜を跨ぎ、一夜の中で次の話に移る時間的な終わりなさは、物語内に他の物語を匂わせ、似た物語を各所に配する空間的な終わりなさと相まって、本書をハイパーテクストに仕立てる。身体の欠損した者の話は別の箇所を欠損した者の話に移り、舞台も中国、西洋、インドへと渡る。2022/08/12
nightU。U*)。o○O
1
「早くデートに行きたいのに床屋の話が長すぎてぶちぎれた話」で抱腹絶倒。あけっぴろげなユーモアあふれる話が多く、舞台はアラビア半島から中国まで。第一巻だと面白い話をしてみて終わり、だったのがこちらは話がつまらなかったからピンチはつづく、というさらなる展開に。物語連のつながりも見事。語りの発達系を思わせる。2016/06/29
saori
1
あとのはなしのほうは、はなしのなかにはなしがあって、いろいろなはなしが、たにしめた。どのはなしも、けっこう、おもしろかった。2014/01/30
izumone
0
枠物語の入れ子構造が原典訳らしい。2016/11/30