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内容説明
ついに朗読会の舞台に立ったハナ。
満里子の朗読を聴き、
その想いを受け止めたハナが、
渾身の力で『注文の多い料理店』に挑む。
賢治の夢想、作品の深奥、
満里子との友情、スランプとの闘い。
そのすべてでほとばしる、ハナの情熱。
『花もて語れ』第二部完結の第8巻!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
wata
41
ハナさん見事にスランプを乗り越えて一歩前進!「注文の多い料理店」ってこんなに奥が深かったのね。「私は私の愛する人とひとつであり、その想いは直せないし直さない」一番最後のハナさんの笑顔が素敵(^^)2015/04/13
exsoy
35
『注文の多い料理店』、思ったよりエンタテイメント無かった。最後の展開と次巻予告…なんか変な方向に向かってないか?2013/06/16
やっぱり本が一番良い寺
33
前巻での満里子の『おきなぐさ』朗読へのアンサーのようなハナの『注文の多い料理店』朗読がまるごと一冊。宮澤賢治のその名作小説を読んだことがなかったのでその点も面白かった。賢治の作品世界への解釈をしながら胸に高まる愛すべき人々への思い(「直さない!」が良い)。そして最終ページのハナの満里子への言葉。若い女性同士の友情の言葉とは言え、なんとストレートな愛の告白だろうか!。司馬遼太郎『燃えよ剣』で土方が降伏する近藤の腕を掴み「いやだ、行かせねえ」と言ったシーンを思い出してドキドキした。ハナの孤独は深い。2014/12/28
くりり
29
『注文の多い料理店』妙なとこで引っ掛かりスランプになったハナが語る。私は私の愛する人を、直さない!!2015/04/09
マリリン
27
朗読作品は『注文の多い料理店』。自身の本来の朗読ができない葛藤の中内観し得たものは。...私は直さない(自分の感情を...)、迷わない...その決意が軸になった。本来の朗読を取り戻し、作者の言葉・セリフ・扉に書かれた文字が「間」を使いこなす事によって切り替わり、更に作者や登場人物の心情が憑依されたかのような朗読が人の心を惹きつける。人間は日常生活でも「間」を使う。空白や句読点、休符・沈黙・休息も、か...確かに。「私は今ここにいる...」ゆるぎない軸を感じた。「間」に寄り添ったギター奏者谷村の姿も良い。2020/08/18