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内容説明
朗読コンクール二日目、
自由作品審査。
五十土がいなくなった舞台に
ひとり立ったハナが読むのは、
あの日に読もうと決めた、あの作品。
想いを届ける最終巻!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
厩戸皇子そっくりおじさん・寺
35
最終巻。思えば朗読という題材でよくも13巻も続いたものだ。「伝えたい気持ちがあればきっと伝わる」のである。それぞれの人生がまた進み始める。最終巻でハナが読むのは芥川龍之介『蜜柑』。朗読に従って追憶される1巻の出来事。勇気を与えたハナから勇気を貰った折口は藤色きなりに告白。ラストはそれぞれのそれから。満里子は父とレストラン。折口&藤色は二人の子持ちに。そしてハナは会社を辞めて……最後の最後に満里子のレストランで朗読する有島武郎の『小さき者へ』(素晴らしいメッセージだ)。全ての本好きに幸いあれ。2015/01/12
どあら
27
図書館で借りて読了。芥川龍之介の蜜柑をこのコミックで初めて知りました。朗読の奥深さにとても惹かれました✨2022/10/03
exsoy
20
文学、朗読って素晴らしいものですね。2014/11/15
サルビア
13
「きっと伝わる。伝えたい気持ちがあれば」それは、折口先生の言葉でした。それを支えに生きていくハナ。この巻では、芥川龍之介の「蜜柑」を読み解きます。この漫画を読んで朗読というのは、その作品を映像化して再現し、作者がその時その作品を書いた心情さえも読み手は想像するものなのだと衝撃を受けました。今後自分が朗読をしていくのに参考になりました。私の朗読は作品の上っ面だけを撫でて読んでいました。猛省しました。2019/02/05
スリーピージーン
11
最終巻は「蜜柑」・「小さき者へ」。いい本に出会って幸せだ。保存版といえる。ぜひ小・中学生に読んでほしい。きっと文学に興味をもつだろう。内容も絵もすばらしい。白黒だというのに南国の海や花や果実のきらめきが伝わる。大きな嘴を持つ鳥の躍動感、降ってくる蜜柑を受け取る少年たちの歓喜、恨みと悲しみの塊となって皿を数える女。どれも映画なみの迫力で物語世界を描き、同時にハナたち登場人物たちの青春も描いている。一巻一巻感動の連続だった。2015/08/17