フラワーコミックス 風光る（３１）

著者名：渡辺多恵子【著】

小学館（2013/10発売）

• ISBN：9784091341099

内容説明

新選組にとって激動の慶応３年、参謀伊東甲子太郎が先導する「新選組分離（偽装）策」がいよいよ正式に動き出した。しかし「薩長の情報を得るため」という表向きの理由の裏には、伊東の巧みな思惑が秘められていた。別働隊「御陵衛士（ごりょうえじ）」の人選は隊内に波紋を呼び、志願する者、残る者、それぞれの矜恃と本心とが交錯する。それはセイにとっても、沖田、斎藤、土方、近藤たちにとっても、己の本分をいま一度見つめ直す転機となり－－－。幕末★青春グラフィティ、最新第31巻！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[蝶よ花You]

今回は乙女の心鷲掴み展開(笑)。「告白失敗（？ 笑）or 成功（？ 笑）」やら「斎藤先生暴挙」やら恋愛要素が序盤からたて続き、最後には「決闘」で先が読め、「取り戻し」でその予想が決定打になったものの「返却」でウマいこと心持っていかれる...。この最後の「返却」が読めていながら、普段が野暮天大王な分だけ破壊力が半端なかったという。読んでいない方には「なんのこっちゃ！」な感想ですが、読めばわかる！(笑)とりあえず、何度も読み返したのは言うまでもない(。-∀-)

2013/12/22

[やんやん]

斉藤さんがやっちゃいましたね！でも思惑がありそうな…。　総司の取り返し方はわざと？余りに。　近藤さんは素晴らしい素直なお人だ。だからこそ好かれるのかな。

2013/04/28

[ぐうぐう]

渡辺多恵子は歴史に頼っていない。そのことがはっきりとわかる最新３１巻。斉藤一が御陵衛士隊に志願するのは史実だが、その動機を渡辺は、思いきった展開で描く。歴史がドラマを支えるのではなく、あくまで背景として配置し、たっぷりの想像力で持って、歴史上の人物さえ、自らのキャラクターへと変貌させる。これぞ、漫画だけに許された醍醐味だろう。

2012/01/19

[美雀(みすず)]

とうとう分離してしまった新選組。斉藤さんが一大決心？沖田がセイに...。

2018/04/19

[小夜風]

【所蔵】慶応3年(1867年)1月9日、明治天皇即位。新選組は伊東の先導による分離策が始動。表向きは薩長の情報を得る秘策の根回しの為に伊東は九州遊説へと旅立つ。3月、土佐の中岡慎太郎に渡りをつけた伊東が帰京。伊東は御陵衛士として別動隊を作り新選組から分離することに。その中には藤堂や斎藤も含まれていて…。他の本ではかなり新選組を恨んでいるように書かれることの多い藤堂さんが屈託ないのが良い。｢風光る｣の隊士たちはみんな好きだなぁ。斎藤さんが可哀想過ぎて涙(いや泣けるけど笑える)。

2020/03/04