内容説明
延宝四年(一六七六)四月、越前大野藩主松平直良が帰国したあとの六月、藩御耳役・落合勘兵衛も三年ぶりの帰国をすることになった。役向きではないが、塩川園枝との婚儀のためである。東海道を尾張まで行き、中山道脇往還を使って大野へ入る半月ほどの旅程である。だが、順調な旅は新たな刺客によって破られることとなった……
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ソババッケ
3
延宝4年(1676年)6月2日、若党の新高八次郎を伴って越前大野へ向け出発する。東海道を上り、熱田の宮宿から分かれて美濃を経由し垂井宿へ出て関ヶ原を抜け、木之本宿に向かう。一旦は福井の城下に入り、大野に向かうという行程をとった。今回は藩内の西潟という飛び地にかかわる不正事件を暴くことになったが、地方の小藩の描写はなんとなく楽しい。園枝との仮祝言が終わり、正式な祝言は江戸でということで、園枝は一旦塩川家へ戻り、その日を待つことになる。中部地方は昔の勤務地だけに、旅日記風の展開が懐かしかった。★3.32013/06/30
Abercrombie
2
仮祝言のため故郷・越前大野に向かう主人公と若党・八次郎。途中、関ヶ原を眺めたり、余呉湖と琵琶湖を見るため賤ヶ岳に登ったり、昼を食べるため立ち寄った藩の飛び地で廻米の不正に気づいたり。ん? また運良くお手柄か! もう無茶勘というより、植木等扮する無責任男並みに、やることなすことツキまくりの主人公だなあ。2018/10/29
だいしょう@SR推進委員会
2
このシリーズを読んでいつも、ホント調べてあるなぁと感じます。資料を読んでる気分にもさせてしまうのだけど。それがいい時もまだるこっしい時もあります。勘兵衛の初恋が成就したのはよいが、行方をくらました女性とお腹の子が気になる。当分わからないとなると、まだまだこの話は続く??2011/06/02
さらちゃん
1
この終わりかたは、続きを読ませるテクニックでしょうか。 だんだん、今までの紹介と名所案内を除けば、単純なお話になっていく。 星二つ2018/04/21
いえのぶ
1
主人公が江戸から帰国するが、国許でも事件に巻き込まれて(掘り起こして)しまう。周りで事件が起きやすい人っていますよね。終わり方が唐突で、落丁を疑ってしまいました。2011/11/22
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