内容説明
多くの犠牲をはらったプレニマーとの戦いから二年。長引く戦争に疲弊したスカラは、領土を侵食され続けていた。窮地に陥った女王は同盟と援助を求めて、王女クライアをオーリンネンに派遣する。罪を犯して追放されたオーリンフェイのサージルも相談役として同行するが、行く手にはプレニマーの艦隊や同盟を拒む氏族たちが待ち受けており――!? ナイトランナーシリーズ第III部開幕！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
つかさ
7
再読。前作から作中時間で二年が経っています。で、アレクとサージルはすっかりいい仲に（笑）リーミニーでの暮らしは忘れたかのようにあばら家で幸せそうに暗いている二人の姿には萌えました。ものすごく（笑）そんな中、突如湧いて出たオーリーンネン行きの話。追放されたサージルは何を思うのか。またアレクはどうするのか。不穏な影もちらついて…。特別派手な展開はないですが二人の監視者としての動きもありそうで…。アレクとサージル、二人の関係に萌えつつも、世界観の作りこまれたファンタジーとして楽しめるのが美味しいです♪2013/12/10
しまっち。
5
5年ぶりに続きの翻訳が出る喜びで再読。かつて追放された魔法と長命の自分の故国オーリンネンへ、異国民として戻るサージルと、今は彼のかけがえのない存在となったアレク。二人の関係が進展したのはよかった。でも今回はスカラの国の使いとしての旅だし、リーミニーキャットとして活動していた時のような気軽さが少なくて残念。でもサージルの過去にせまり、更にアレクとの絆は深まる予感。そしていろんな陰謀が渦巻き誰が味方で敵なのか。やっぱりオーリンネン語や氏族関係は覚えられない・・・。2013/02/10
月華
5
再読 サージルとアレクの絆がますます強まってきています。アレクの存在はサージルの大きな心の支えになっています。政治的駆け引きや登場人物の多さにはなかなかついていけないところもあったりします･･･。サージルの味方も確かにいて安心します。2012/02/25
大福
4
いよいよ最終章。サージルの故郷やら過去やら。世界の未来を大きく左右する道の幕開け。一族から排除されて無視され続ける事の絶望と孤独ってのは・・生き過ぎる種族であればより一層重いものなんだろうな。前章から２年の歳月が流れている設定で、その間に主人公達の関係が！腐としてはそこんとこツッコミたい！！そもそもこれはニアＢＬなのかどうなのか。同性間だからこその成長憚、の割にはセクシャルだなぁ。時々、そんなに盛り込んでこなくてもいいのにと思ってみたり。やきもきするのもツボですので！2009/04/24
浮草
3
サージルの故郷へ。犯した罪も明らかに。戦争への助力を求めるための案内人になるも罪人たるサージルが足枷にもなる。政治的な色合いが濃いサージル主役の巻。2016/11/17
