内容説明
母のない子の父親となろう……竜の神託者の予言が、ついに成就してしまうのか?奴隷商人に襲撃され、引き離された二人。アレクはプレニマーの黒呪術師ヤコビンに買われた。狙いは彼に流れるハザドリールフェイの血――その血に秘められた力だった。実験材料とされたアレクは、あらゆる苦痛を味あわされる。涙や汗など採取された試料から“リーカロ”と呼ばれるものが生まれるが、それは幼い子供の姿をしていた。竜の神託者の予言が成就してしまうのか? 離ればなれになったサージルの行方は?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
秋製
24
話が動き出した。手に汗握るような逃走劇の末、サージルとアレクは瀕死の状態に陥っていた。彼らを追っていた仲間のセロとマイカムは、2人を見つけ出し保護に成功した。癒しを授ける事のできる存在は、新たなる波紋を呼ぶ存在でもあるようだ。次巻に期待します。2013/08/10
つかさ
7
アレクは!サージルは!どうなるの!?と読み始めた下巻。アレクの血肉からうまれたリーカロ。なんとかして逃げ出したアレクとサージル、それにイラーとリーカロ。結局イラーはどうなってしまったんでしょう。意味深なエピローグを残して下巻完結。いかにも続きます…といった感じですね。問題は山積。アレクもサージルもボロボロ。二人の平安はいつ訪れるのでしょう。ラブラブな二人が読みたいなぁ…なんてね。2013/12/15
月華
7
主人公達が無事脱出成功して何よりです。マイカムとセロが監視者として頑張っています。マイカムは腕を存分にふるっています。イラーのその後はどうなるのかちらっと考えてしまいました。次巻は2013年中に発行予定との事。続きが楽しみです。原書と日本語版は内容が多少違うとのことでどんな風に違うのかな、と思いました。世界12ヶ国以上で翻訳されているのはそれだけ人気があったのかとびっくりしました。2013/04/06
しまっち。
7
とにかく一緒にヤコビンから逃げられて奴隷の印も消すことができてよかった。イラーもいたけど。でもこれでサージルが今後彼の事で思い悩む事はないのだろう。そして錬金術で創られたアレクの子、セブラーンの存在が今後の台風の目のようだ。ハザドリールフェイが動き出してヤバイ感じだし、セブラーンに竜の姿が見えるというマギアナの言葉も意味深である。ほっとしたのもつかの間、とにかく先が気になって続編発売が待ち遠しくて仕方がないのである。2013/03/02
ちびのすけ@灯れ松明の火
6
遠い昔、サージルが自国から追放になった元凶のイラーがまさかの奴隷になって登場。もちろんアレクには優しくサージルには辛く。そして神託通りにアレクの分身!ついに脱出に成功し名の無い子にセブラーンと名付けいたわるアレクとイラーを切り捨てられないサージル…。セブラーンの新たな能力とか、セロとマイカムの捜索隊とか怒涛の後半だけど、最後の最後にアレクの実母の氏族の不気味な動きで終わり早くもⅤが待ち遠しいです。2013/03/17