内容説明
「サージルは――サージルは拷問を受けるんでしょうか?」「それは容疑の内容によると思うが」「執行吏は反逆罪だって言ってました」「ああ。それなら大いにあり得る」「くそったれ、セロ、この考えなしが! しっかりしろ。そんなことナイサンダーが許すもんか」「ナイサンダーに口出しできるか疑問だな」試練に合格し《監視者》として認められたアレクのお披露目に湧く夜、突然踏み込んできた執行吏にサージルが拘束された。罪状は、女王に対する反逆罪。獄中のサージルから伝えられた暗号とセロの助力により、アレクとマイカムは犯人を突きとめる。だが、その背後にはさらに巨大な組織の存在が隠されていた――高位魔術師ナイサンダーの指揮下、《監視者》たちは都に張りめぐらされる陰謀へと立ち向かう!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちるる
4
一難去ってまた一難のサージル。今回の『難』はある意味サージルにとっては最も心折れる災難だったかも。様々な設定の説明は前巻までで整っていたので展開が早くて、特に黒幕が判明してからのふたりの行動はハラハラしつつ面白かったです。サージルの指摘通り、アレクのハニートラップは稚拙だと私も思う…(笑)そしてフクロウにかなり心鷲掴み!面食らうフクロウの姿を想像するとときめく。ホーホー鳴くアレク、可愛かったです。サージルの受けた呪いとナイサンダーの幻視、謎はまだ謎のまま第二部へ。2013/04/14
小雪
4
再読。中扉のサージルが膝にすがりついてる絵が切ない。陰謀渦巻く中で、着実にアレクとの関係が親密な方へと向かってる様子にワクワクしてしまう(笑)2012/04/09
月華
3
再読 一回読んでいても細部は忘れているので、読んでいてハラハラしました。謎の模様に関しては2部に持ち越しです。2012/02/17
RIN
2
ナイトランナーシリーズの序章である第一部終了。全体的にフワッとしてるというか、女王失脚を目論む陰謀を暴き阻止する為に危険な橋を渡りまくってるのに、いまいち危機感が薄い。サージルは今までよく生きてたなと思う。首謀者は逃亡し、ナイサンダーは誰にも明かせない使命に苦しみ、呪いは今だ断片すら分からない。この長いシリーズの中で、アレクが成長し本当の意味でサージルのパートナーになった時、いつも近くに居たマイカムはどう思うのだろう。色々気にはなるけど、続きは当分先でもいいかな。2021/09/11
浮草
2
アレクが監視者としてデビュー。ナイサンダーがいないと、話が回らない。アレクとサージルの関係の行方も気になる。2016/10/31