内容説明
「あいつの血から、最後の一滴まで毒を抜き取ってやった。すぐによくなる」「アコテアだったのですか?」「まさしくアコテアだ。珍しい毒で、効き目がすさまじい。おそらく、そいつが円板から肌に染み込んで、サージルを弱らせたせいで、呪いが一段と早く効いてきたんだろう」魔法王国スカラの首都リーミニーに到着したアレクと瀕死のサージルは、待ちうけていたナイサンダーに連れられ、魔法使いたちが集う《オレースカの館》に向かう。師、ナイサンダーの尽力により危ういところで命を留めたサージルだが、消しきれない呪いの残滓は、深くその胸に刻まれたままだった。一方、初めて目にする煌びやかな街に圧倒されるアレク。サージルに永遠の忠誠を誓い、密偵として生きることを決意した彼は、この街でなすべきことを探ろうとするが――!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちるる
3
リーミニーに着いたことでファンタジー色が更に強まりました。また、新たな登場人物も増え、人間関係も複雑化。未だ理解しているとは言い難い世界観に、魔法に関する設定も追加されてちょっとあわあわしている感じです。取り敢えずはサージルの経過に安堵。まだ不安の種は残っていますが…。心配して心を痛めるアレクが健気でした。サージルに置いていかれるのではと不安がる気持ちも可愛らしい。前巻に引き続き、また気になるところで終わっているのが心臓に悪いです。2013/04/14
小雪
3
再読。リーミニーを満喫したいと思いながらサージルが気になって集中できないアレクが可愛い。ナイサンダーを始め、魅力的なキャラクターたちが出てきてわくわくする。2012/03/18
月華
3
再読 麗しい表紙が目の保養になっています。登場人物が次々増えてきてなかなか覚えられません。2012/02/13
浮草
2
賢人の老魔法使いが登場して、やっと読みやすくなった。サージルだけだと不安定(笑)アレクの正体 も気になる。2016/10/31
小雪
2
魔法の溢れるリーミニーに到着してから、いよいよ物語が動き始めた感じ。ナイサンダーはなんて魅力的な魔法使いなんだろう!ものすごく力があると同時に優しく平凡でもあり、何年も一緒にいる気持ちになれる彼は、魔法使いと聞いて想像する姿そのもの。彼とサージルの関係は切なく哀しいけど、新たな絆と出会いには必要な別離もあるんだな…。人と人との繋がりは本当に面白い。サージルの正体にも、胸がわくわくした。アレクとの関係は進展するのか…!?不穏な終わり方で、またしても続きが楽しみ。2010/03/20
-
- 電子書籍
- ゾンビ姫に抱っこ!【タテスク】 #00…
-
- 電子書籍
- シークレットラブ 分冊版(12)