内容説明
「あなたはぼくのことをほとんど知りません。どうしてぼくなんかを連れて行こうとするんです?」「確かにわたしはお前を知らない。おそらく、お前を見ていると思い出すせいだろう――」「あなたの昔の知り合いを?」「昔のわたしをだ」無実の罪でとらえられた少年アレクは、奴隷商人に売られる前夜、謎の男サージルに伴われ脱獄する。幾つもの名を持つ密偵である彼に弟子入りしたアレク。初仕事は、闇の帝国プレニマーの高官から情報を得ることだったが、知らず持ち帰った「宝」のせいで二人は高額賞金首、その上、仕掛けられた呪いにより、サージルは瀕死に!! 解呪できるのは魔法王国スカラの魔術師だけ。予期せぬ出会いにより結びつけられた二人は、追っ手から逃れ、スカラに辿りつけるのか――!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
徳浄さん
22
再読。何年かぶりに読み直した。そうかプレマニーの闇の魔の手はもうここから始まっていたんだった。アレクとサージルの出合いからその後はちょっとまどろっこしいが、「アラマンの抒情詩」が全文出ていてそれからの物語をほのめかし、改めて書き手のリン・フルエリンの奥深さを感じる。2017/09/12
tario
14
表紙がめちゃライトノベル調だけどがっつりファンタジーの中身に期待値がグングン上がります。この後魔法とか竜とかもっと活躍してくれるのかなあ2015/07/06
Alice@JazzCafé
8
再読ですが、読メの感想・レビューを拝見すると再読のコメントが割と多いですね。 中世ヨーロッパ風、魔術、剣と弓、女王と貴族といった世界観が非常に気に入っているシリーズです。本書ではサージルとアレクの出会いが描かれていますが、この頃のウブで純情なアレク少年の可愛さといったら!マイカムやラール船長といった脇キャラもいい味出しています。2013/05/28
月華
6
再読。挿し絵がないのがつくづく残念です。挿し絵があったら、さぞかし麗しの女装姿も見られのでは、とか思ってしまいます。前回よりは内容が理解出来ているかなぁ、と思います。忘れている所も多々ありますが・・・。2012/02/11
ちびのすけ@灯れ松明の火
4
再読本。新刊発売の為に読み返してます。アレク可愛いな〜最初はプルプル震える少年だったな〜と懐かしく読みました。2013/02/24