内容説明
トーシン卿の毒殺。王女クライアの暗殺未遂。度重なる襲撃の真犯人は確定せず、残されたスカラ派遣団は、オーリンフェイの反対派やプレニマーの暗殺者だけでなく、心を許した者にまで疑いの目を向けざるをえなくなる。祖国の政情も一変し、派遣団の存続すら危うくなったそのとき、密かにオーリンネンに艦隊迫るの報が! 誰かが上陸を阻止しなければ、新たな交戦の危機に!? 二つの故郷と愛する人々の未来のために、苦渋の決断を迫られたサージルは、禁忌を侵して帰路のない任務に身を賭す! 試練と冒険に満ちた旅を経て、シリーズ第III部完結!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
月華
7
再読 前回よりも内容を理解出来たように思います。訳者がいうように、私もイラストレーターの画集見てみたいです。続編の訳を是非読みたいです。裏表紙のサージルの穏やかな顔が第3部を表している気がします。2012/02/26
kumiko
6
よかったかな。覚悟していたとはいえ、再度罪を犯した代償は大きかったけど、確かにこれで自由になれたと思えば。サージルは故郷に納まるような器ではないのだろうしアレクがいれば・・・。ホント、サージルはアレクよりはるかに年が上なはずなのにダメダメっぷりがイメージを壊してくれる方ですね。アレクも心配が尽きない子です。BLであろうが、なかろうが綺麗な人間がふたり並んでいるとそれだけでテンション上がります。2012/11/09
浮草
5
薄氷を踏むような展開。意外な犯人。サージルの処分。面白かった。2016/11/20
つかさ
3
再読。謎を残しつつもひとまずは完結…といったところでしょうか。オーリンネンへの滞在は読んでる方からしても長かったです。最後にやっとリーミニーに帰ってきたアレクとサージル。新しい物語が始まる予感にワクワクします。次はどんな物語が紡がれるのか。楽しみです!2013/12/15
しまっち。
3
再読。オーリンネンとの交渉は一応の成功となったが、クライア、ベカは残り、サージルとアレクはスカラへ戻る事に。サージルはオーリンフェイから完全に追放されてしまい氏族と切り離されてしまったが、誰よりも祝福されており、自由になったとも言えるのだろう。もともと異端児であり、冒険者なのだ。サージルが最初に追放されてからの彼自身の旅は一区切りとなったろう。しかしフォリアが女王となり、スカラで彼らを取り巻く環境は変わってしまった。次なる彼らの冒険は?と続きが読める事に感謝!わくわくしながら次巻へ!2013/02/23
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