内容説明
遠き故郷オーリンネンで出生の秘密を知るアレク。贖罪と郷愁に揺れ惑うサージル。それぞれの複雑な想いをよそに、情勢は悪化の一途を辿る。密偵を再開したアレクはヴィアリーズのキアナリと密会するトーシン卿を目撃した。さらに女王イドリレインの訃報が秘密裏に伝わり、スカラ内部にも亀裂が生じる。追い討ちをかけるように聖地サリカリを殺人の報が駆け抜け――四面楚歌の派遣団は窮地を脱せるか!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
月華
5
再読 ほとんど忘れていましたが読んでいるうちに少しずつ思い出してきました。再読して理解できたことも多々あります。登場人物の多さには相変わらずなかなかついていけません。ウーランの知略には怖いものがあります。サージルとアレクの絆をますます感じられました。セロの変わりようにはいい意味でびっくりしたした。2012/02/26
つかさ
4
再読。随分ときな臭い展開になってきました。重要人物二人の死が暗い影を落としています。そしてクライア王女も瀕死の状態に。一体誰が仕組んだことなのか…。久しぶりに読んでいるのですっかり忘れてしまっています。不可思議な予言の数々。アレクとサージル二人の運命は…。2013/12/13
しまっち。
4
再読。サージルが故郷の地に来てもこんなに心休まらず異端であるというのはなんだか切なくなるが、アレクが辛抱強く見守っているのが救いである。そして陰謀が渦巻きすぎて展開も暗い。そんな中、ナゾだらけだが真実を与えてくれているはずのルーイオーラス。スカラの為にこの交渉が実を結ぶ事はもちろん、サージルが過去から解き放たれるためのオーリンネン訪問であってほしいと思うのであった。2013/02/16
浮草
3
華やかな外交が一転、流血や毒を盛られる騒ぎに。オーリンフェイのルールが枷になる。2016/11/20
kumiko
3
サージルに対しての冷たい態度が痛い・・・。アレクがいてよかったなぁとひしひしと感じました。2012/11/09