内容説明
梅雨(つゆ)が明けて、めっきり暑くなった期末テストの最終日。夏休みを前にして、リリアン女学園高等部生徒会本部である薔薇の館の会議室兼サロン内に、山百合会の幹部全員で総勢六名が勢揃いしていた。夏休みの予定をきいていた祐巳(ゆみ)は、つまらなかった。みんな姉妹(スール)で一緒の予定があるのをうらやましがっていたのだ。ところが、憧(あこが)れの紅薔薇さま(ロサ・キネンシス)・祥子(さちこ)から避暑地の別荘へ行こうと誘われて…!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かのこ
51
シリーズ十二作目。夏休み、祐巳はお姉さまと避暑地の別荘へ…。いつもの学園を飛び出して、非日常の旅行感も楽しいけど、この巻は祐巳ちゃんのかっこよさが…!ツインテールにたぬき顔、王道の妹キャラのように見えて、祐巳ちゃんは震えるほどかっこいいことも(たまに)してくれる。福沢家の教育は素晴らしいな、だってこんないい子たちが育つのだもの。2020/05/07
ガーガー
31
夏休み、白薔薇様姉妹は教会と仏像展巡り、黄薔薇様姉妹は富士登山、赤薔薇様姉妹は避暑地の別荘へ。今回はさらに仲良くなった赤薔薇様姉妹がみれてよかった。でも、金持ちも大変だな…。周りのお嬢様達の意地悪に負けず立派に『マリア様の心』を歌って、裕巳は成長したな…!2016/08/02
kitten
16
マリ見て再読。パラソルで無事に和解して、夏休みの休暇の話。二人きりかと思いきや、山百合会の面々、弟のユウキ、新聞部とカメラちゃん、とフルメンバーが避暑地に勢揃いする。最後のオチに笑った。さすがに、それ(安来節)はないわ。この辺から、花寺との関わりが出てくるんだよね。柏木さんも、銀杏王子のイメージからどんどん変わってくるし、瞳子ちゃんもなんやかや言いながら祐巳が気になる様子が可愛い。2021/04/30
扉のこちら側
16
再読。2014年872冊め。このシリーズはここまでしか持っていないので、機会があれば続きを読みたい。2014/10/10
本木英朗
15
〈マリア様がみてる〉シリーズ第12作目である。梅雨が明けて、めっきり暑くなった期末テストの最終日。夏休みを前にして、リリアン女学園高等部生徒会本部である薔薇の館の会議室兼サロン内に、山百合会の幹部全員で総勢六名が勢揃いしていた。夏休みの予定をきいていた祐巳は、つまらなかった。みんな姉妹で一緒の予定があるのをうらやましがっていたのだ。ところが、憧れの紅薔薇さま・祥子から避暑地の別荘へ行こうと誘われて……!?という話である。3回目であるがぜんぜん覚えていなかったので、本当に面白かったです、ハイ。(→)2025/03/14