内容説明
三学期の始業式。祐巳(ゆみ)は、終業式の日に姉妹(スール)の申し込みを断られてから、約二週間ぶりに瞳子(とうこ)と再会する。あいさつをしてくる瞳子に、祐巳は「ごきげんよう」と返すのが精いっぱいで、何も言えない。薔薇の館では、最愛の祥子(さちこ)にからんでしまい…。三学期最初の大きな行事は生徒会役員選挙。祐巳、由乃(よしの)、志摩子は当然立候補するが、去年のロサ・カニーナに続いて、今年も大きなサプライズがあって…!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kitten
12
マリみて再読。今回は、生徒会役員選挙。一年前は、ロサカニーナの騒ぎがあったけど、今年も波乱の展開で、立候補者は四人。まさかの瞳子参戦。勝ち目なんてないのに、なんで??乃梨子が問い詰めるけど、当然口を割るわけではなく。ラストはなんとなく覚えてた。黄薔薇の自転車の話も、ラストがものすごく綺麗だったの覚えてたな。15年前の作品なのに、ラストをしっかり覚えてるもんだ。2021/09/04
サウナ探偵
8
選挙回。瞳子の掴み所がなくてモヤモヤして20巻あたりから読むのやめられん。2021/08/27
綾瀬ちかこ
8
孤立していく瞳子ちゃんが見ていて苦しい。自ら退路を断って、どんどん誰も入れない奥地に突き進んでいて……多分助けられるのは祐巳だけなのかなーとちょっとメランコリーになった巻。 選挙を通してそれぞれの薔薇姉妹の絆が見えて、ほっこりしつつ、でも瞳子ちゃんが心配になりました。どうなることやら。2013/07/03
北白川にゃんこ
7
ドリル!こいつ!演技派め!このドリル!引っ張りおる!2022/04/05
紅
7
電子書籍にて読了。生徒会選挙のお話。一体、負けるのが目的だったとはどういうことなのだろうか。瞳子ちゃんを巡る人々の様子が、読んでいてつらい。瞳子ちゃんの考えていることがよくわからない。短編「素顔のひととき」は3年生2人のお話であり、珍しく祥子さま視点。お姉様だったり生徒会長だったりという仮面やらお面やらを外した2人の会話が新鮮で楽しい。2014/05/13