集英社コバルト文庫 マリア様がみてる21 薔薇のミルフィーユ

著者名：今野緒雪【著】/ひびき玲音【イラストレーター】

集英社（2016/02発売）

• ISBN：9784086006095

内容説明

令(れい)ちゃんが、お見合い…!?　冬の日曜日、令の家にハイヤーが迎えにくるのを目撃した由乃(よしの)。両親にきくと、今日は令のお見合いの日だというのだが…!?　黄薔薇(ﾛｻ･ﾌｪﾃｨﾀﾞ)、白薔薇(ﾛｻ･ｷﾞｶﾞﾝﾃｨｱ)、紅薔薇(ﾛｻ･ｷﾈﾝｼｽ)、それぞれの冬物語を描く、人気シリーズ！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[本木英朗]

シリーズ第21作目である。「試験休みに、遊園地に行きましょうか」　12月のとある放課後。祥子の突然の誘いにびっくりした祐巳。うれしさと同時に、今になって延期になっていた約束を果たそうとする祥子に、どこか寂しさも感じてしまうのだった……。期末試験が終わり、遊園地へでかけた祥子と祐巳。そこで二人を待ち受けていたのは――！？という短編他2編を収録。俺的にはやっぱり最初の由乃の話がよかったねえ。もちろん祐巳も志摩子もよかったんだけれどね、ウフフ！（→）

2025/05/30

[ぬー]

★3.5

2017/09/06

[kitten]

マリみて再読。21冊目は黄、白、紅の三姉妹の短編3本立て。一番平和なのは白薔薇姉妹なのは間違いない。そりゃそうだ、彼女たちがくっつくまでには、ものすごいドラマがあったんだから。一度落ち着いてしまうと、白薔薇姉妹って事件がおこりそうにないな。周りでいろいろあっても、二人は落ち着いているから。黄は、由乃さんと菜々のコンビ初出動。菜々が中学生でよかった、と令ちゃんはほっとしてるのでは。こんなコンビ、御しきれる訳ない。紅薔薇さんは、遊園地デート。なぜか男どもがついてきてるけど。

2021/08/09

[紅]

電子書籍にて読了。黄薔薇、白薔薇、紅薔薇それぞれのお話。黄薔薇は、いつも先頭を突っ走りたい由乃さんを菜々ちゃんが引っ張る、その二人の関係性が面白い。前に由乃さんが令さまに言っていたように、令さまとは全然違う姉妹になるんだろうね。白薔薇は、聖さまの魅力はなかなか少し話しただけではわからないものだなあ、と。紅薔薇は、祥子さまと祐巳の遊園地デートの話。柏木さんと祐巳の関係が妙に美味しい。彼らは敵じゃなくて同士、とはどういうことなのだろう。

2014/05/09

[壱片時乃]

再読。さすが由乃さん、行動が早い！　前回出会ったばかりの菜々ちゃんに早速アプローチ、今後の展開が楽しみです。白薔薇さんたちは相変わらず平和、ここにきて聖さまのセクハラに磨きがかかっており、無反応でいられる乃梨子ちゃんがすごい。紅薔薇さんたちは相変わらずもやもやしてる感じ。特に進展はないけど、祥子さまや柏木さんの新たな一面を見ることができます。ほんと、初期の面影がないほどいイケメンっすね柏木さん。余談ですがイラストに描かれていた由乃さんの休日の髪型が新鮮でした。さすがに休みの日は三つ編みにはしないのですね。

2010/12/10