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内容説明
白虎の村、そして家族の仇である赤の王を宮殿まで追い詰めた更紗（さらさ）たち。ところが、何かの間違いで街の水まで枯らしてしまう。土地そのものを殺してしまった更紗は、流血と破壊を繰り返すだけの戦いに苦悩する。そして1人、砂嵐の中をさまよう。一方、蘇芳（すおう）の都を失った朱里も、またさまよい歩き運命の導きのように更紗と出会う。そして2人はついに結ばれたのだった。一夜明けると、枯れたと思っていた水源が生き返った。それを見た更紗は朱里のもとを離れ再び戦いの中へ戻っていく。お互いの正体を知らないままの2人。そしてついに、赤の王・朱里と、タタラである更紗が対峙することに…！？
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
椿
21
嗚呼、束の間の幸せな朱理と更紗のシーンからの落差が激しい。遂に、お互いの正体に気付く二人。更紗には同情出来るけど、朱理は自業自得としか思えないな～。2016/08/27
せ〜ちゃん
16
★★★★★ 戦いに傷つき自分を見失った朱里と更紗は、お互いに「会いたい」と引き合い結ばれるのだが･･･。 そのすぐ後の戦いで、とうとうお互いが敵同士であることを知ってしまう。 大転機の15巻です！ 朱里は自害！？ 更紗は、揚羽の介抱も空しく廃人のように･･･。2014/09/10
枯伍
13
荒廃させてしまった蘇芳、という現実から逃げるように彷徨い再会し結ばれる二人。翌日気を取り直して宿敵と対決へ。そこにいたのは―― 対になったモノローグの作りがきれいだと思う。双方ともに精神崩壊直前。空に浮かぶ指輪。何度も読んでるせいかここまできたーとにやけちゃうのはなぜだろう…にしても「那智も無駄死にだったわな」「誰が死んだんやねん」あほな会話できるくらい生きててよかったのう。揚羽は更紗に失望したのか、それともこれもスパルタのうちか。樹海に捨てられ孤独な更紗に白虎が目覚める。2017/06/15
お昼寝ニャンコ
13
電子書籍本。運命の皮肉。残酷な現実。全てを捧げ、この人しかいないと思った相手が、命と引き換えにしてでも殺したいと願った相手だったら…(>_<)。《更紗》にとって、《タタラ》にとってそれぞれ別々の意味で、最も大切な相手が同じ人物だった時の衝撃は計り知れない。ショックのあまり自分の殻に閉じこもってしまった更紗に対する揚羽の厳しさに、揚羽の愛の形と大きさを見た。今迄の揚羽の、更紗に対する献身の数々が走馬灯の様に頭に浮かび、『オレにしとけよ』…に涙出た(>_<)。この後どうなっていくんだろう…。 2016/09/26
kohaku
9
久しぶりの再会を喜んだ直後に互いの正体を知ってしまう2人。待ち望んでいた展開ではあるものも、衝撃と放心の戦場での描写が辛すぎる・・・。また、今まで支えてくれていた揚羽との別れも悲しい。2010/05/23
