PHP新書<br> なぜ中国から離れると日本はうまくいくのか

個数:1
紙書籍版価格
¥836
  • 電子書籍
  • Reader

PHP新書
なぜ中国から離れると日本はうまくいくのか

  • 著者名:石平
  • 価格 ¥799(本体¥727)
  • PHP研究所(2013/12発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569816210
  • NDC分類:319.102

ファイル: /

"Reader"および"Reader"ロゴは、ソニー株式会社の商標です。

内容説明

石原慎太郎氏推薦! 「『日中友好』の誤りをこれほど完全に証明した一書を私は知らない」世の中に日中関係を論じた書物は数多ある。しかし本書が唯一無二を誇るのは、一つの知見や時代に捉われることなく、政治・経済・歴史の知識を総動員したうえで、これまで誰も論じてこなかった「ある法則」を見出したことだ。その法則は「『日中友好』を進めれば日本経済も、日中関係も安泰だ」という日本人の「常識」を完全に覆す。それは「中国となるべく距離を置き、関係が希薄であったときのほうが日本は繁栄し、日中外交にも揉めごとが起きない」という驚愕すべきものだ。著者はまず、日中関係史が始まった2000年前まで時代を溯り、煬帝を激怒させた聖徳太子の決断から「赤い夕日の満洲」がもたらした破滅、民主党政権の失敗と第二次安倍政権の成功までを一気に概観し、その法則性を完全証明していく。それは圧巻というほかない。そのうえで現在の中国をみれば、経済成長の鈍化を覆い隠すように習近平政権はウルトラ・ナショナリズムに走っている。ならば2000年の歴史から何を学び、いかに「中国抜き」の国家戦略を構築するべきか。「誰よりも中国を知る男」が著したかつてない日中関係論。

目次

序章 安倍外交が示唆する「国民的常識」の過ち<br/>第1章 なぜ平安・江戸時代は繁栄を極めたのか<br/>第2章 「赤い夕日の満洲」がもたらした日本の破滅<br/>第3章 靖国参拝中止から始まった戦後の外交敗北<br/>第4章 ウルトラ・ナショナリズムに走る習近平政権<br/>終章 二十一世紀の「新・脱亜入欧戦略」を構築せよ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

リキヨシオ

17
最近の日中関係悪化の根源は1972年の日中国交正常化。準備不十分だった正常化には、尖閣などの領土問題を次世代に棚上げしてしまった…中国が尖閣を自国領土と主張しだしたのは1968年…周辺に大量の石油資源が埋蔵されていると判明してから…らしい。一方的な主張してくる中国も問題ですが、正常化時にきっちり「尖閣は日本の領土だ」と言わなかったのも問題だと思った。外交は相手国の性質を理解したうえで、自国の主張をしていくものだと思ったのですが…当時の日本の首脳達は、領土問題を棚上げした先の展開を考えなかったのだろうか…2014/10/25

あおさわ

14
時系列で中国と日本との距離とその時の日本の繁栄具合を見ていくのですが ここまで見事に反比例してたとはwまあ若干結論ありきと思わないではありませんが、 すごい説得力ありました。学生時代に教わった日本史とは違う見方ですが、 それでも一貫して中国と離れている時期にこそ日本が繁栄していたのは事実のようですねw 石平先生もおっしゃっていますが、今まさに日本は中国と距離をおき、今年はさらに遠ざかるwでしょう。日本の繁栄はその時にこそ…でもその前に中国にかかわりすぎてしまった欧州がのきなみ共倒れしそうで心配です; 2016/01/06

templecity

8
中国と距離を置いている時代は日本は栄えていた。平安時代、江戸時代、そして戦後の日本。中国は隣国を朝貢外交の相手として見ることから見下して支配しようとする。日本に戦後で言えば米国などの後ろ盾があるような状態が良い。米国をないがしろにし中国に200人もの議員を引き連れて訪問した民主党政権時代が最悪であった。まさに朝貢外交再来で中国に子ども扱いされ米国からも嫌われる。中国以外の隣人としっかり関係を持っておくことが東アジアにおいて繁栄する条件であろう。 2019/04/09

乱読家 護る会支持!

7
歴史を振り返ると中国とは仲良くしなくてもよい。 東アジア共同体構想をぶち上げ、中国をはじめ、外交でつまづいた鳩山政権。 中国に独立宣言をした聖徳太子だが、結果、国交開始。大和朝廷、鎌倉幕府、江戸幕府と、中国と距離を取った権力は繁栄している。 満州にこだわった事から、対米戦争に発展。中国国交を絶ってからの高度経済成長。靖国参拝中止が「歴史カード」を中国に与えてしまった。。。 中国との関係性だけで歴史を語るのは乱暴な気もするが、独立国家として毅然とした態度を示していくことが、日本の繁栄につながるとは思う。 2017/12/14

謙信公

6
日中友好の危険性を、歴史を振り返りながらわかりやすく証明している良書。近づけば近づくほどもめごとが増え、大やけどをする。厄介な国だ。古には中国に倣った制度、風習、思想も、日本にはなじまず、独自のものを作り上げている。気質や考え方が根本的に違うからだろう。あれだけの国土を統一するためには、強権な中央集権体制が必要なのかもしれないが、日本では、明治維新以来の中央集権体制よりも、道州制など、地方分権の時代に移ってきているのかな?とも思う。来るなら来いの安倍政権にもっと頑張っていただきたい。ご近所とは挨拶程度で。2017/08/13

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/7764694
  • ご注意事項

最近チェックした商品