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内容説明
東北では、朱里たちが黒の王の追放に成功した。これで黒の王が治めていた領土では、王制が廃止となった。そして、京の国王から完全な自立を宣言した。黒の王の正室・紫の上も、王妃という任を降りて、戦のない新しい国のために世話役として力を尽くすことになった。そのころ、更紗（さらさ）たちタタラ軍は、四国の水軍とともに瀬戸内海で、国王軍・西の橘との海戦に臨んでいた。その戦のさなか、更紗に最強の刺客・柊とその部下たちの魔の手が迫ってきた。2人目の刺客・山茶花（さざんか）の自爆により火薬庫が誘爆してしまい船底に穴があいてしまう。更紗は、我が家のように親しんだ船を、ついに捨てる決心をし…！？
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
椿
17
短髪の揚羽もカッコいいと思うんだけど、当時は結構不評だったのか～。あの妖艶な白の王が、こんなに可愛らしい女の子だったとはなぁ。角じいは、ガンコだねぇ。2016/08/28
せ〜ちゃん
16
★★★★★ 暗殺者は一人ではなかった･･･。 一つの村のように暮らせた船は沈没！ 「しがみついて大切なものを失わないように」･･･ナギの言葉通り、何よりも生きる事を選ばせる更紗が凛々しかった。 浅葱はやっぱり不安定になっていたようで、更紗が欲しくて仕方ない浅葱の本音が現れたのでしょうか･･･「僕と行こうよ」と言って更紗を抱きしめる浅葱がとても切ないです。2014/09/10
ねこねこ
15
浅葱のコンプレックスと弱さと闇が色々と出てきた。浅葱に対して中身がないという柊の言葉は、厳しいけど、確かになぁと思う。仲間だと言ってくれる更紗との関わりで浅葱が、これからどう変わってくるのか…。白の王と柊の切ない過去。朱理と更紗、簡単には、結ばれそうにないな、角じいが赤の王、朱理を絶対に許さないと更紗に告げる。2021/12/20
枯伍
13
不吉な風をまとって京都で張り切る太郎ちゃんと揚羽。出番は少ないけど情報屋は重要だよなあ。海戦中に刺客が忍び寄るタタラの船、少年漫画のノリで「ここは俺に任せて先に行け！」次々と相手をする仲間たち。血筋と立場に揺れる浅葱が迷子の子供のよう。赤の王を応援に行くタタラ、角じいとの確執がこれからの課題だね。ぶどう酒ごしのくちづけ、大好きなシーンだ。2017/06/20
お昼寝ニャンコ
13
電子書籍本。次々と更紗達に襲いかかる刺客達。スピーディな展開にハラハラし、所々で泣き、笑い。那智と聖の絆が本当に良い。那智は《本能》聖は《理性》って感じだけど、那智の事になると聖の理性も吹っ飛ぶ。那智の白イルカへの語りかけ、聖の那智への心配、泣きそうになった(>_<)。でも《裏のみっちゃんに使うた手》で大爆笑（≧∇≦）。渦のバタ足も笑えた〜。船の気持ちを代弁し皆を避難させる更紗の姿に、刺客達と戦う皆の闘いぶりに、浅葱の更紗への想いに、ぶどう酒に想いを託したやり取りに…胸にグッとくるとこばかり。最高です。2016/09/28
