内容説明
主催の東丈が不在のまま継続された「GENKEN」のセミナー。井沢郁江の強力な人心掌握術を目の当たりにし、その独断と専行に一部の幹部会員からは反発が出てきた。秘書室の幸代が、会長の丈が不在の間は、何事も幹部会員の合議制で決めるべきだと郁江を非難すると、これに対し郁江は、自分が丈から会の運営を任されたのだと告げた。ショックを受けた幸代は血相を変えて部屋を飛びだしていった――。その時、入れ違いに入ってきた田崎と白水が、恐るべき情報を持ち込んできた……! 幻魔に打ち勝つ唯一の方法、光のネットワークは完成できるのだろうか? SF作品の金字塔、シリーズ第16弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いおむ
12
既読済本登録です。2021/11/08
泰月
6
長い説法。読むペースがおちてくる。2018/09/09
a43
6
すごいすごい、また指導霊とか前世のこととか飯田史彦先生の著書と重なるところが。前世の話がみえてきて、なんかわくわくしてしまう。いま周りにいる家族や友人や大切なひとたちや少しでも関わりがあるひとたちと、実ははるか昔から転生し続けているんですよ、て言われて、そうかもなあ、て思えたほうが楽しい気がする。頑なに「そんなことはない!」て思うより、ああ、それもそうかな、て思えるひとでありたいのはなんでかな。2013/12/05
東森久利斗
3
ウクライナ、コロナ、異常気象、…、幻魔の仕業?、あいつも幻魔? 幻魔の標的、私欲、嫉妬、猜疑心、怨恨、…、かくも弱き人間、己の内面に迫りくる幻魔の魔の手、社会に蔓延る悪行、現魔な世界、現魔との闘い。自己啓発を促すカルトな宗教法人サーガ。宇宙エネルギー、輪廻転生、カルマ、…、教義、説法、説教のリフレイン、幻魔教の洗脳、マインドコントロール。ギネスな冗長さ、長くてクドイ。レトロ感満載、網走番外地な登場人物と会話、アダルト劇画風な生頼範義の装丁とイラスト。大時代がかった昭和文化の象徴。映画のほうが面白い。2023/02/01
エラリー
3
「肉体は単なる乗物で、魂は不滅である」、「魂は善であり、今生で悪事を重ねても本質は変わらない」って郁江が言い切っちゃったけど、そうなると、幻魔と戦う意味がなくなるのでは…。「幻魔さん、どうぞ悪に誘惑して下さい。地球が滅亡しても魂は不滅ですから問題なしです」って事にならないか?東丈が失踪したのも、超能力戦士たるその存在が、物語に不要になったためだと思う。2015/06/07