内容説明
まがまがしい祭壇の上に、純真な少女が全裸で横たえられている――。幻魔に憑依された江田のあまりにも卑劣な行為を目の当たりにした丈の姉・三千子。怒りに熱くなったその全身から、凄まじい火炎が放射され、江田の顔面は熱で溶解しはじめた。その中からあらわれた異形な物の不気味な素顔とは――?! 妖しい力をみにつけ、丈の活動を妨害する幻魔の手先と、これに敢然と立ち向かう丈と姉の三千子の活躍を描いたシリーズ第7弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ist
13
江田四郎に攫われた久保陽子を取り戻すのに、丈は三千子、郁江、田崎と4人でパーティ組んで、困難に立ち向かう。 クリスマスの講演会は成功を収める。 自らは救世主ではない、案内者なのだ。 悪の救世主をのさばらせる土壌をつくってはいけない。 そうさせないよう一人一人が目を覚まさねばならない。 表紙の女は、誰なんだろう。講演会の最後で見つけたテレパシストかな??2017/09/23
a43
8
丈のお姉さんの能力や前世?が垣間見られたけどまだ謎。演説であんなにページ数書いてるのもすごいな、言霊作家だわ。2013/11/27
泰月
6
陽子、悲惨。郁江も…。2018/08/02
エラリー
5
6巻の続きのクリスマスイブと翌日の講演会。力の行使を躊躇う丈に意見する郁江がいいこと言う。この二人は本当にいいコンビだなぁ。超能力を直接対決に使わず、丈を孤立させる作戦に利用するあたり、江田四郎の本当の意味での邪悪さにゾッとする。丈に勝ち目はあるのか?この作品に対して、読者が新興宗教へ傾倒するのを促したという批判があるが、講演の内容を理解すれば、むしろ真逆であることが分かる。2015/04/23
東森久利斗
3
ウクライナ、コロナ、異常気象、…、幻魔の仕業?、あいつも幻魔? 幻魔の標的、私欲、嫉妬、猜疑心、怨恨、…、かくも弱き人間、己の内面に迫りくる幻魔の魔の手、社会に蔓延る悪行、現魔な世界、現魔との闘い。自己啓発を促すカルトな宗教法人サーガ。宇宙エネルギー、輪廻転生、カルマ、…、教義、説法、説教のリフレイン、幻魔教の洗脳、マインドコントロール。ギネスな冗長さ、長くてクドイ。レトロ感満載、網走番外地な登場人物と会話、アダルト劇画風な生頼範義の装丁とイラスト。大時代がかった昭和文化の象徴。映画のほうが面白い。2023/01/27