内容説明
午前2時、突如ぶんという不快な唸りが部屋を震わせた。荒々しい邪悪な波動が体当たりするが、丈が築いた力場はびくともしない。やがて、青黒い鱗をもった恐竜のような顔が闇の中に浮かび始めた。その顔見た瞬間、丈は思わず息を呑んだ――! 凶悪な幻魔の手から仲間を救おうとする丈たちに最大の危機が訪れる! 緊迫のシリーズ第9弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いおむ
14
既読済本登録です。2021/08/04
泰月
6
丈、17歳なのに大変だ。郁江の病原も、丈にとってはきついなぁ。2018/08/09
東森久利斗
3
ウクライナ、コロナ、異常気象、…、幻魔の仕業?、あいつも幻魔? 幻魔の標的、私欲、嫉妬、猜疑心、怨恨、…、かくも弱き人間、己の内面に迫りくる幻魔の魔の手、社会に蔓延る悪行、現魔な世界、現魔との闘い。自己啓発を促すカルトな宗教法人サーガ。宇宙エネルギー、輪廻転生、カルマ、…、教義、説法、説教のリフレイン、幻魔教の洗脳、マインドコントロール。ギネスな冗長さ、長くてクドイ。レトロ感満載、網走番外地な登場人物と会話、アダルト劇画風な生頼範義の装丁とイラスト。大時代がかった昭和文化の象徴。映画のほうが面白い。2023/01/30
エラリー
3
この巻でも郁江の病状には決着がつかず、ストーリー進行はなかった。その分、東丈の独白(一応相手がいるので会話と言えなくもないがほとんど一方的な喋り)が多い。それにしても丈が「宇宙の真実」を語る時、最初は仮説だった考え方が、検証もないまま次の段階では「事実としての論拠」になっており、非常に胡散臭い。他の会話部分は聡明な若者として上手く描かれているのに、こういったシーンでは狂信者の戯言にしか見えないのは、やはり著者自身が狂信してたからだろうな…。2015/04/29
洪七公
2
既読本1985/12/29