「最前線のリーダーシップ(原題Leadership on Line)」の著者ハイフェッツ教授が、その考え方に基づいてハーバードケネディスクールでどうやってリーダーシップを教えているか、を深く解説した書。 恥ずかしながら、ハイフェッツ教授が医師で医学者であることを知らなかった。 それはともかく、彼のケース・イン・ポイントは、リーダーシップという無形のものを身につけさせるには効果的だとは思うが、そのために混乱と混沌の中に投げ込まれる受講生たちはさぞ苦労が絶えない事だろう。 書名は「リーダーシップは教えられる」だが、結局、リーダーシップは「教えられる(can be taught)」というよりも「学ぶことができる(can learn)」ということだった様に思う。 ただ、そのためには彼の手法が効果的なことは間違いなさそう。