内容説明
あの曲のあのメロディの何が凄いのか? 《勝手にシンドバッド》《いとしのエリー》《C調言葉に御用心》など、1978~1985年の“初期”に発表した名曲を徹底分析。聴いたこともない言葉を、聴いたこともない音楽に乗せて歌った20代の若者たちは、いかにして国民的バンドとなったのか? 栄光と混乱の軌跡をたどり、その理由に迫る。ポップ・ミュージックに革命を起こしたサザンの魅力に切れ込む、胸さわぎの音楽評論!
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行雲斎の本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
90
デビューから1985年頃にかけてサザンの活動、発表アルバムと収録曲の解説など。個人的にもこの頃のサザン、それも4作目くらいまでが圧倒的に好きだ。デビューした頃その歌詞がユニークすぎて「デタラメな日本語」と言われていたことも覚えているし懐かしかった。収録曲の解説、理屈っぽくてつまらなかった。サザン論みたいなのはこのバンドには不要だと思う。彼らのライブの様子を見るとよくわかる。好きな曲は何?と聞かれたら一番は「C調言葉にご用心」、あとはありすぎて書ききれない。聴く環境は車、場所はやっぱり海辺・・・・ 2017/08/30
ポップノア♪@読書停滞中
74
「ザ·ベストテン」で観てはいたものの子供には早すぎたサザン。85年の「メロディ」と2枚組のアルバム「KAMAKURA」でようやく虜になる。故にそれ以前は疎いので、衝撃的なデビューから常に第一線を走っていた訳ではない事に驚いた。時代と合わず試行錯誤があったのだと。本書は、サザン愛に溢れる著者によって極めて音楽理論的観点から書かれている為ややハードルは高いが、5つ星で評価している全曲批評は面白い。容赦なく★1つを付けてる点も好印象だ。因みに私の★5つは、前述の「メロディ」と「Bye Bye My Love」。2019/10/25
Isamash
42
音楽評論家のスージー鈴木2017年著作。サザンオールスターズへの、前期の全曲レビューを始め、熱い思いが伝わる著作。ただ自分は個々のシングル曲は好きな曲も多いがアルバム自体は聴いていたこともあるが評価は低めで高評価に同意出来ない部分は在る。彼らの特徴としてmajor7thコードの使用を挙げていたがユーミンは昔から普通に使っていて大袈裟と思った。「メロディ」を初期サザンの最高傑作に挙げていて、これには同意出来る。著者も述べている様にシンプルなコード進行なのに,何故気持ちが持っていかれるか、解読して欲しかった。2023/02/25
苺畑序音
37
読み終わって、この曲もあの曲も登場してないのにまだ初期?ってなった。やっぱりあなたは凄いよ、桑田さん!好きなミュージシャンは数多いですが、この人は別格です。(&省吾) 同時代に生きてこれたことに感謝です。作者には是非ソロワークでも一冊お願いです。2017/08/17
曲がった式
32
当時からのファンにとっては本当に面白い一冊。でも正直言ってコード進行やアレンジに関してはよくわからなかった。曲の評価も納得できるものもできないものもありましたが、個人的に秘かに名曲だと思っていたけどあまり共感が得られないと思っていた、『EMANON』『海』『吉田拓郎の唄』が共に5つ★だったので嬉しい。2017/09/06