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内容説明
日本経済は構造的問題を抱えている。1990年代以降、多くの指標が長期にわたる日本経済の低迷を示してきたが、抜本的な改革には手をつけられることはなく、25年以上が浪費した。数年来、大規模な金融の量的緩和が問題を解決するような錯覚を与えているが、幻想にすぎない。事実、株価こそ上がったもの、実態経済が回復する兆しは見えない。危機的な状況にある日本経済のリアルな実態とはいかなるものか。
1 ~ 1件/全1件
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行雲斎の本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
masabi
34
【要旨】日本経済の現状と課題を解説する。【感想】円安の罪、人口問題、金融政策、社会保障などを扱う。一般に流布している理解と異なる見解が多く紹介されているので単なる解説に止まらない。その分記述についていくのが大変でもある。経済不振の原因は新興国の工業化とIT技術の進歩という情勢の変化に対応できていないことと単純明快に説明する。経済の複雑性が原因の取り違えを起こすし、検討事項が増えるのだが、続編も出るとのことなのでそちらも買う。要再読。2017/03/28
kotte
19
「縮小ニッポンの衝撃」を読んだ後に本書を読み、やはり日本の行く末は明るくないなあ…と考えてしまいました。先進国最悪レベルの財政、急激な少子高齢化に伴う年金財政の悪化と労働力不足。今後この問題をどのように解決して行くんでしょうか。大学時代の教授が「日本人は一度痛い目を見ないと気がつかない」話していましたが、その通りかもしれませんね…。2017/11/09
masabi
18
【要旨】日本経済の現状と課題を解説する。【感想】再読。生産性の向上や構造改革、社会保障改革など課題の処方箋が書かれているのだが、ではどのような施策が望ましいのか についてはあまり書かれていない。紙媒体では索引がついているそうだが、加えて参考文献などがあるとよかった。2017/05/27
coolflat
16
90年代半ば以降、「失われた20年間」だとよく言われる。その原因について「デフレのためだ」という意見が一般的だ。日本の衰退の原因はデフレであり、だから金融緩和をして物価を引き上げれば解決がつくと。しかし実際にはそうではないと著者は言う。日本の産業構造や経済体制が時代の新しい条件に適合しなかったことが、日本の経済の不調の基本的な原因なのだと。それにもかかわらず、現在に至るまで日本経済の問題が金融緩和という政策によって解決できると多くの人が考えている。日本が長期的停滞から抜け出せない基本的な原因はここにある。2018/01/30
もっぱら有隣堂と啓文堂
12
2017年刊行とちょい古いので新しいものと入れ替える前にもう一度。入門書という触れ込みだが、野口先生の問題意識を基礎としたうえでの建付けなのでそれほど簡単でもない。個人的には姉妹編国際経済入門のほうがとっつきやすい。ともあれ2・3章で製造業の復活はないことを、6章で異次元金融緩和の失敗を、7章で深刻な労働力不足を、8・9章で高齢化による医療・介護費の膨張と公的年金の制度破綻を述べ、総体として外国人労働者のさらなる受入れ、高齢者の就労促進、規制緩和による産業構造の転換が必要と説く。おおむね同意できる内容かと2025/04/25
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