内容説明
電話口の向こうから、あどけない少女の声が妖しく囁きかける。『私、メリーさん。今あなたの後ろで――スカートまくっているの』「何でそんな事してるの!?」 都市伝説や不思議な怪異。それらを人知れず取り締まる高校生退魔士の影森和樹は、今日も色々な意味でアブナイ妖怪たちに立ち向かう。そんな彼の前に現れた不思議な少女、亜璃紗・K・サトクリフ。神々しいほど可愛くて、ちょっぴり無口な彼女が、なぜか和樹に急接近!? 「だけど僕はきみの想いに応えられない!だって僕の能力はアレを経験したら消えてしまうのだからっ!」 恋も変態たちも自重しない、ノンストップ悶絶ラブコメ、開幕! ※電子版は文庫版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KUWAGATA
16
あまり期待していなかったのですが楽しめました。キャラがみんな可愛いし、敵(?)の妖怪もユーモラスで、一応異能バトルものでありながらちっとも殺伐としていなかったのが、個人的にはよかった。キャラ同士の会話の掛け合いも楽しく、あっという間に読めてしまいました。ただ、物語の軸はちょっと曖昧かな? 最後に出てきた人物と主人公との、本当ならもっと衝撃的なはずの出会いも、ちょっとあっさりすぎたかと。それでも楽しい内容です。もちろん継続します。イチオシはなんといってもメリーさん。超カワイイ!抱っこしたい!2012/07/06
コリ
13
ラスボス、真ヒロインであるメリーさんとのやり取りが気に入った(笑)もっと本編に関わってくれると嬉しいなー。冗談抜きにエピローグはビックリ。これから面白くなりそうなので続刊期待!2011/10/19
ぽぺ
10
第3回GA文庫大賞(奨励賞受賞)作品との帯で手に取って眺め、裏表紙のメリーさんのセリフに書店店頭で笑わされてしまったので購入。主人公がツッコんでくれるだけで安心してしまうので好きな基本構成なのかもしれない。ありがちといえばありがちな設定なのだろうけど、出てくるあやかしはみんな変態だし、色々と笑えたので、気軽に楽しめた。落ちの「ヒロインが実は○でした」も読めてしまったが逆に安心したくらいだし、他の妖怪たちと合わせて背徳的であることに理由付けもされていたのが好印象。実○は、ね。メリーさんは可愛いと思う(笑)2013/05/16
空箱零士
8
★★★☆ コメディ色は強いがやってることは教科書通りのラブコメ&妖怪もの。しかしそれがハマってる良作。ヒカリ・亜璃沙周りの人々や妖怪がナチュラルに変態でこの手の作品にありがちな「下品な変態の押し付け」を感じることなく、素直に「ヘンタイだー!」と笑える仕上がりに。正統派ヒロインの亜璃沙、暴力系古典派ツンデレのヒカリともに十全に魅力的でラブ部分も不備がない。そしてしっかりオチもついており、下種具合も含めやっぱり笑える。派手さや目新しさはないが、この水準で卒なくラブコメをこなせるのもなかなか出来ることではない。2015/10/08
1_k
8
いろいろな点で底の浅い作品。三回改稿してコレだとすると、第一稿がどんなだったかちょっと恐ろしい。メインストーリーが綺麗に繋がっておらず単発の変態妖怪ネタで無理に繋いでる感がある。妖怪ネタだと同じレーベルの杉井先生の「ばけらの!」が完成度高すぎてどうしても比べてしまう。だからというわけでもないがイマイチです。エロネタもはっちゃけきれていないし、相当古びた数百番煎じのパロネタを多用するところにもイラッとくる。まあでも、第一作なら今後化ける可能性もあるよね、あやかしだけに。長い目で見守ろう。2012/01/27