内容説明
「舞台は上々、観客も十分。賽の目は運命の女神に任せよう。黒い戦歌の奏者よ、君は共に歌ってくれるのか、それとも――」 漆黒の闇の中に浮かんだ怪しい影はそう呟いてまた虚空に溶けた……。「ぶらなか様?」「そう。なんでも願いを叶えてくれるっていう新手の都市伝説よ」 ぶらなか様の正体を探っていく和樹たちは意外な事実に直面する。そして彼の胸にある想いが去来する。(人間と妖怪の恋、か……) 幾度となく繰り返した問いを、和樹は再び噛み締めるのだった……。そんな中、ターボ婆ちゃんはついに超神婆【オーバー・ゴッド・ババア】に進化を遂……って、ええ!? この別嬪さんはいったい誰なのー!? ※電子版は文庫版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KUWAGATA
14
4巻表紙でメリーさんの顔がカミングアウトされていたので予想はついていましたが、今巻で完結。最後まで安心の変態クオリティで楽しめました。最初は犬洞あんさんの絵にひかれて読み始めたのですが、全く想像もしていなかった変態のオンパレードで、個人的にはどストライクの内容でした。これで終わりは寂しいですが、グダらず一定のクオリティを保てている状態で潔くオシマイにしてしまうのもありかもですね。メリーさんとターボ婆ちゃんが最強でした。ターボ婆ちゃんがちらっと見た未来は、やっぱりそういうこと? だったらいいなあ。2013/01/17
王蠱
13
妖怪と人間の恋。今までに比べるとかなりシリアスで、でもやっぱり理由はしょうもなくて、でもどこまでも熱くて!!本編と外伝を巧く織り合わせたかのような絶妙なバランスの物語運びで変態もシリアスも恋も想いも全てを出し切っていた。毎回のことながらターボ婆ちゃんとメリーさんのあたりは少し泣きそうに・・・しっかり「選ぶ」ことを作者も明言してくれたし婆ちゃんの未来の話の件もあるしで、この先の彼らの未来をあれこれ想像してしまってもう仕方ない(笑2013/01/13
コリ
10
帯でもキャットファイトしてて笑った(笑)表紙で予想ついてたけどこれで最終巻。寂しくなるなぁ…。最後だからいつもよりシリアスだったけど事件の真相はこの作品らしいオチだなぁ、と(笑)笑って呆れたとても楽しい物語で、1巻からのクオリティを落とさない安定した面白さは見事。2013/01/14
ころん
9
ちょっとした願いを叶えてくれるというぶらなか様の噂。大きな被害は出ていないものの、違和感を感じた和樹達はぶらなか様の情報を集めはじめ、ぶらなか様を追って大場菜市まで来たという退魔師と出会う。最後まで変態しかいないだと…そしてターボ婆ちゃんはどこまで行くのか。ぶらなか様も、調査の途中で出会う付喪神に関わる人達や髪切りも残念で変態な、これぞあやかしマニアックス!クオリティで面白かった。ヒカリも亜璃沙も可愛いけど、最後に選ばれたのはメリーさんだよね!(個人的願望含)2013/01/26
水無月冬弥
8
#ラノベ 最後まで変態が満載の話でした。今までで変わらないようでいて、ちゃんと完結となるエピソードもあるのがいいですね。しかし、2人のうち、どちらを選ぶ?とあっても、どう考えてもメリーさん一択しか考えられないんですが。2013/01/15