SB新書<br> 老人の取扱説明書

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SB新書
老人の取扱説明書

  • 著者名:平松類【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • SBクリエイティブ(2017/09発売)
  • 3月の締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~3/31)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784797392449

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内容説明

「赤信号でも平気で渡る」
「急に『うるさい!』と怒鳴られた」
「私の作った料理に醤油をドボドボとかける」
「『早く死ねばいいのにと、思っているんでしょ?』と言われる」
…、
老人からこんなことをされた覚えは、ありませんか?

すると、こう考えると思います。
「認知症でボケがはじまったから」
「価値観が古く、新しいことを受け入れない頑固者だから」
「若い人へのひがみが多くて、性格が悪くなっているから」

確かに、中にはこのような老人もいますが、
圧倒的多数の老人は、全然別の原因により、困った行動の数々を起こしていたのです。
しかも、老人になることで誰でも起きてしまう現象によります。

本書では、現役の医師であり医学博士の著者・平松類先生が、
10万人以上の患者と接してきた経験をもとに(その多くが老人)、
老人の困った行動の原因を明らかにし、
解決策も提案しました。

例えば、赤信号でも平気で渡るのは、
「周りのことを考えずに、車も勝手に止まってくれる」
と勘違いをしているのではなく、
「瞼(まぶた)が下がってくるうえ、腰も曲がっているので、信号機がある上方がよく見えない」
など、体の状態が原因となっており、
性格やボケなどとは関係がないのです。

このように原因を知ることで、
イライラすることも減りますし、
どうすればいいのかも考え、実行できます。

例えば、
周囲は「信号が赤であることを伝える」「運転中に道路に老人がいたら、スピードを落とす」
老人本人としては「瞼が下がらないように目のカンタンな運動をする」「瞼が下がる原因となるコンタクトレンズを長時間使わない」
など、簡単なことで済みます。

本書は、今後絶対に訪れてしまう「超高齢化社会」を生き抜くための“処方箋”です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あすなろ

120
いつもの何々先生、即ちお医者さんに話したら安心した。というのは、僕も母によく聞く話。本書は、そうした知見と医師の知見等から平易に書かれている老人取説。否、もう40代中盤の自分も意識しなきゃという事柄も含むか。色々な事象を述べた後、周りの人がしがちな間違い・周りの人がすべき正しい行動・自分がこうならないために・自分がこうなったらのまとめがいいですね。結局、食べ物の嗜好が自分も年代により変わったと同じで、その時その時のことはなってみないと自分も分からない。それを知ることが対応の第一歩。それを知るには良い本。2018/06/10

えちぜんや よーた

110
「ああそうなのか」ということが分かった。自分は爺さん と呼ばれる年齢ではない。もちろん医者でもない。「老いたから」・「認知症だから」・「性格だから」。通りいっぺんの理由で片付けずに人間の生理現象であることが、医学的な実例と研究を交えて紹介されているので非常に興味深かった。周囲に対する「説明書」だけではなく、本人が気をつけるべき点も書かれている。後者は若年のときから心がけていると、のちのち役に立ちそうなので参考にしよう。2018/01/24

はる

102
同じ話を何度もする、突然怒鳴る、食べるとむせる。歩くと転ぶ。他人をヒガむ…。あるある…。両親もだいぶ歳をとってきたので参考のために。本書はお年寄り本人と、その家族がどのような対応をしたらいいか具体的に書いています。正直それほど画期的なアイデアがあるわけでもなく「ああ、そうだよね~」という感じ。ただこれから親が老境に入り始めるという人の心構え的にはいいかもしれません。2018/05/14

あすなろ

87
2018年に既読。今回改めて取り出し再読。再読なので改めての感想を記さぬが、約3年前にこの本を手にし、読み、本棚にしまっていたところを見るとこの頃から母親の事を息子として疑っていたのだろう。その予感は正鵠を得ていた様で今年は母親のことで激変した年となった。本日再読したが、もうこの本の記述域を彼女は越えてしまっている。振り返れば役に立った面あり。思わず今年を述懐する読書時間となったのである。2021/11/21

どぶねずみ

83
高齢者に対して「ボケてるから何するかわからない」「我が儘になった」「都合悪い話は聞かない」など思ったことはないだろうか。これらは全て高齢者に対する誤解。老化とは今まで感じていた感覚がどのようにかわるのかという解説から、徹底的に誤解を解いていく。周りに高齢者がいる人はもちろん、自分が高齢者になったときにも役に立ちそう。会社の顧客は年配層が多いので、朝礼ネタにもしてみよう。2018/08/26

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