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内容説明
脱・ウェルチの経営改革を徹底取材!
世界最大の重電メーカー、ゼネラル・エレクトリック(GE)は金融事業の撤退に伴い、1兆9000億円にも上る特別損失を計上した。
これは、「20世紀最高のCEO」とまで呼ばれたジャック・ウェルチが作り上げたコングロマリットとしてのGE、株式時価総額で常に世界1位を争ってきたGEの挫折の象徴だ。
現CEOのジェフ・イメルトは、ウェルチ経営から大きく戦略を転換する。
社員30万人の巨大企業でありながら、グーグルなどシリコンバレーのスタートアップを徹底的にまね、 「デジタル製造業」に姿を変えようとしている。
<事業>
金融中心から、「デジタル製造業」へ
<製品>
産業機器の販売中心から、産業機器の生産性を上げるサービスに拡大
<開発>
縦割りの開発体制から、ソフトウエアはデジタル部門でまとめる体制へ
失敗を許さない文化から、リーンスタートアップ方式で素早く失敗する文化へ
製造現場にセンサーを張り巡らせたブリリアントファクトリーへ
<人事制度>
「ナインブロック」で社員を評価する方式から、能力開発の「パフォーマンスデベロップメント」へ
<成長戦略>
M&Aとリストラによる成長から、自社開発サービスでの成長へ
1 ~ 1件/全1件
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行雲斎の本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
イノベーター
6
レガシーな産業にいるどの製造業も危機を迎えています。 そのレガシーな一社であるGEはしかし、敵を見習ってこの危機を乗り越えようとしています。その姿を書いたのがこの本書です。http://www.4-de.net/changebook/%E4%BC%81%E6%A5%AD%E5%A4%89%E9%9D%A9/%E3%80%8Ege-%E5%B7%A8%E4%BA%BA%E3%81%AE%E5%BE%A9%E6%B4%BB%E3%80%8F/2017/08/20
yuzyuz_k
5
概略しか書いてないですが、以外に理解するのは難しいかも知れないです。 製造業、IT、シリコンバレー、企業文化 IoT、データサイエンティスト。巷に広がる手段、アプローチの違いの理解、プラットフォーム。いろんな要素を頭の片隅にないと駄目な感じです。 前提が分からない人は、実効性を持たせて、顧客価値向上に結びつけるのは、並大抵な事ではないと事は、分かると思います。 まぁ、答えは、10年後に見えてくると思います。2017/07/30
パキ
4
GEはそれまで主軸にしていた事業そのものを変えてしまうところに、凄みを感じる。 人事制度が有名だが、他社がモデルにするような制度そのものも変えてしまう。この企業規模でそうした変革ができることに驚く。 今回の変革が成功といえるか否かの結論には、まだ時間が必要だろうが。2017/07/29
齋藤し郎
3
★★★★☆ 結論から言うと、この本にある未来は実現できなかった、ということになります。結果論に過ぎませんが、GEは今苦しんでいますね。 IoTという切り口で、製造業に回帰しながらの高度化を狙う戦略と、それに付随して組織風土も仕組みも変えてしまうあたりがダイナミズムを感じる。GEほど巨大でもそういう動き方をするんだな、と。 結果は残念でしたが、新規事業創出の難しさを感じることができる一冊。2020/07/26
trazom
3
デジタル化という社会の波を敏感に感じ、製造業であるGEを方向転換したイメルトは凄い。「インダストリアル・インターネット」「Power of 1%」「ファスト・ワークス」「リーンスタート」などの取組みが、キャッチフレーズだけでなく、具体的にアクションされていることを納得する。イメルトは「Why not us?」と問い続けた。なぜ急成長するのがシリコンバレーであって我々でないのかと。そこからIT企業に学ぶ姿勢が生まれ、改革が始まった。こんなに傑出した経営者をCEOから引き摺り下ろす株主とは、そんなに偉いのか?2017/08/04