内容説明
両親をなくし、ぐうたらで意地悪な二人の叔母に引き取られたジェイムズ少年の毎日は、つらくて悲しいことばかり。そこへ、奇妙な老人があらわれて、奇妙なプレゼント。ある日、庭の桃の木に、りっぱな実が生って、みるみるうちに家一軒ほどの巨大桃になり、中にいたのは、これまた巨大で不気味な虫が七匹…。やがて、ジェイムズ君と虫たちを乗せた巨大桃は、木から離れ、断崖から海へ飛びこみ、はるかな冒険の旅に出発した。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
138
ダールの子供向け作品というのは、比較的シニカルな感じがします。結構破天荒な物語になっていてこの作品も桃が大きくなりその中にいる虫たちと主人公がいろいろ経験をします。チョコレート工場と同じように映画化すると楽しい感じがします。2017/03/02
mae.dat
129
色々謎が残されたまま終わってしまった。言うても児童書だからね。そんなに考え過ぎるなよと。考えるのではない、感じるのじゃ。と、言われそうだけどね。冒頭の方で出てきた緑のスーツのおじさんは何者で、頂いた物を正規の使い方したらどうなったの?色んな事が放りっぱなしなんたよ。これはマザーグース風の特有のな物なのかな?2020/12/27
ヴェルナーの日記
90
有名な『ジャイアント・ピーチ』の種本。20世紀前半の文学界にロシア・フォルマリズムとして『異化』作用と呼ばれるものがある。日常(正常)の中に、非日常(異端)を入れて、この非日常を日常へと修正する過程が物語を創りだすといったもの(詳しくは割愛)。逆もいえる。非日常(不条理)の中に、1つだけ日常(常識)を入れ、この日常をいかに回収していくかという過程に物語が生まれる。本作品は、後者であり、主人公・ジェームズ少年という常識が、巨大な桃が存在する非常識な世界で、どのようにまとめていくかが作品に物語性を与える1冊。2015/05/22
あやっぴ
29
ロアルド・ダールの作品を読むのは何年ぶりでしょうか。孤独なジェイムズくんが、さまざまな虫たちと大冒険に出る。ジェイムズくんが知恵を出し、虫たちが各々の特性を発揮し困難を乗り越えていく姿に、私も勇気をもらえた。大人になり頭が固くなってしまった今、こういう作品いいですね。2022/10/29
ソルト
22
両親の死によりいじわるな叔母二人と暮らすことになったジェイムズ君。不思議な老人に渡された小さな袋。転がった拍子に小さな緑色の粒々が飛び出しみるみる地面の下へ。すると庭にあった1つの桃が大きくなりはじめて…!!こんなに大きくなってどうなるんだ?!と読んでいたら桃の中にはへんてこで楽しげな大きくなった虫たち。枝から離れたおばけ桃とジェイムズ君と虫たちとの旅が始まる。久しぶりにロアルド・ダールさんの本が読みたくなって借りてきました。他のコレクションシリーズも読んでみようと思います。2021/10/25




