内容説明
ヘンリー・シュガーは、父親の遺産で暮らす大金持ち。賭け事が大好きで、一日とて働いたことがない。ある夏の週末、友人の邸宅で退屈していたとき、奇妙なノートを見つけた。最初のページにこう記してある。「イムラット・カーン 目を使わずして見る男」そのあまりに不思議な内容に興奮したヘンリーは…。標題作のほかにも、奇怪な物語、自伝的な物語など、興味つきない短編を収録した珠玉の一冊。(電子版では本編にイラストが含まれません。ご了承ください。)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェルナーの日記
309
コレクションの第7巻。8編の短編で編まれている。著者ダールは、作家として多彩な人で様々な作品を残している。本書はダールが作家になるきかっけとなるエピソード”思いがけない幸運”やデビュー作となった”楽勝”が掲載されている。私的にダールを評する(とても不遜な考えですが……)とき、ストーリー・テラーとして天賦の才を発揮する人でないかと感じる。物語の筋の運びのおもしろく、短編であろうと長編であっても、読み始めた途端に読者をひきつける力を持っている。まだ読後に思索させられる作品も多く、本書の”白鳥”も例外ではない。2017/02/01
KAZOO
100
ロアルド・ダールの比較的大人向けの作品集だと思いました。7つの作品が収められています。その中では表題作が一番長くわたしには楽しめました。ただやはり「白鳥」などを読むと結構残酷な感じがして大人向けの作品を思い出しました。ただ版画家の山本容子さんがカラフルな絵を描く作品に提供してくれてそれが和らげる効果を発揮しています。2025/07/16
mocha
74
表題作ほか7編収録。ユーモア、ウィット、シニカルといったロアルド・ダールらしい短編を味わい、『思いがけない幸運』で作家となったいきさつを知り、最後にデビュー作『楽勝』で締めくくる。1冊にダール氏の魅力が詰まった本。この人が〈グレムリン〉の生みの親だとは知らなかった。『ミルデンホールの宝物』がお気に入り。2015/09/14
ゆのん
51
8編から成る短編集。お気に入りは『奇才ヘンリー・シュガーの物語』『思いがけない幸運』。ロアルド・ダールがどのようにして作家になったかという話は有名だが、改めて読むとまさに『幸運』という言葉がピッタリだと感じる。もちろん、もともと才能があったのだろうがその才能を発掘され、気付かされたなければ埋もれて作品が世に出る事も無かったかもしれない。運も実力のうちという事。1672019/05/22
funuu
27
イギリスのカーディフのランダフ地区にてノルウェー移民の両親のもとに生まれる。シェル石油で働き、タンザニアやカナダにも行ったが、第二次世界大戦が始まってからはイギリス空軍の戦闘機パイロットとして従軍、5機撃墜を公認されエース・パイロットとなっている。搭乗機が撃墜され重傷を負うも生還した。しかし、この際に脊髄を負傷した事による後遺症に生涯苦しめられた。チョコレート工場の秘密の作者の人生がよくわかります。浮気者だったみたい。2017/09/24




