内容説明
ミステリーより面白い!藝大の美術史。(1)同著者によるベストセラー「藝大美術」の第二弾。(2)楽しみながら「大人の教養」が身につく。(3)工夫されたビジュアルで美術鑑賞の基礎知識が身につく。本書は、大好評『東京藝大で教わる西洋美術の見かた』の続編です。前作が「西洋美術史概説」の授業をもとに作られたのに対し、本作は芸術学科で開講されている「特殊講義」「演習」といった専門的な講義内容をもとに編集されています。とはいえ一般向けに分かりやすく書かれているので、西洋美術に興味のある人なら特別な知識がなくても十分に楽しめます。収録された12のテーマに沿い、著者とともに絵画の謎を解き明かす感覚で読み進めることができます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
風に吹かれて
18
『見かた』の次は同じ著者による『謎とき』。本書執筆時は藝大教授。 『見かた』で取り上げられた芸術家が多いが、前著を深掘りした記述で興味深く読了。 日本の西洋画家として岸田劉生が取り上げられている。劉生は武者小路実篤らの「白樺」派のメンバーでもあった。『白樺』(1910年創刊)は西洋画の紹介も行っており劉生はその画を鑑賞して感銘を受けていた。また、様々な画集も出版されるようになっていた。印刷技術の発達により解像度の高い印刷が行われていたらしい。 →2025/03/03
takakomama
6
「東京藝大で教わる西洋美術の見かた」の続編。著者が東京藝大の芸術学科で開講している「特殊講義」や「演習」をまとめた12回の講義形式。美術や画家たちは、分野や時代、国境を越えて影響を受けています。その影響に気づく、研究者の幅広い知識はさすがです。2024/10/22
乱読家 護る会支持!
3
「本物らしく見えるがが本物ではない《2本角のサイ》の絵の伝播」 「写真技術の影響」 「近代芸術は、芸術愛好家(ディレッタント)により作られた」 「アール・ヌーヴォーに影響を与えた日本美術」 「北斎漫画を手本にして書かれたムンクの『叫び』など、日本絵画はパリや北欧の画家たちに影響を与えた」などなど、、、、 絵画の形態は、画家による突然の発想から生まれるのではなく、他の画家たちの影響を受けつつ、相互作用で進歩していったようです。2025/03/11
汲平
3
東京藝大で教わるシリーズ。イメージの伝承、影響関係が主題。図版が豊富で説明が丁寧、予想外で楽しい指摘が盛りだくさん。「叫び」が北斎漫画につながるという指摘はかなりビックリ。絵画は知識で観るものではないけれど、こうした影響関係が解ると一層楽しい。2025/01/14
たけぞ
3
さすが東京芸大、ここまでくるとついて行けません。2025/01/08
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