内容説明
「茶」をとおして日本人の思考法に迫る、ユニークな日本文化論。●本書は、外国の先進文化である「茶文化」を日本人がどのように受容してきたのか、その歩みを跡づけることで日本文化の深層に迫るユニークな試論です。●全編を通じて繰り返されるキーワードは「異国ぶり」と「国ぶり」。最初に中国から移植された「茶」はグローバリズムの象徴であり、まさに「異国ぶり」そのものでした。やがて日本人のアイデンティティを自覚する「国ぶり」=「侘び茶」が成立しますが、その後ふたたびグローバリズムとしての「文人茶」が登場します。●今日に至るまで「国ぶり」と「異国ぶり」は日本人の思考法の二大潮流であり、そのせめぎ合いこそが日本人を形づくっているとさえ言えます。本書は、先進文化の受容と相克を経て独自の文化を醸成させてきた、この国の人々の心の物語でもあります。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のりたま
1
初めてお茶会に参加して文人茶の世界に触れたとき、これまで自分の愛して親しんできたものが1つに束ねられるような感覚があった。漢詩文の世界と書や文人画から、生活を彩るというより美術品の域にある食器や花そして文房具、料理や着物まで、バラバラに楽しんでいたすべてが、煎茶を通して見ると1つの世界として存在するのだった。一般の人は茶と言えば佗茶の茶道をイメージすると思うが、手本となる形を重んじる茶道と文人茶は対照的な性格を持つ。本書の第3章を読めば佗茶との対比で文人茶についての理解を深めることができると思う。2022/08/09
Tsuchi(TSUCHITANI.K)
0
途中 煎茶と抹茶2022/06/19
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