内容説明
お勝の娘お琴と因縁が深いおひわを助けたことがきっかけで、『ごんげん長屋』の新たな住人となったお栄。料理屋『喜多村』の台所女中としての勤めぶりも評判がよく、長屋の皆ともすっかり打ち解けたお栄が、正月十六日に長屋の皆に料理を振る舞いたいという。「藪入り」の長屋を賑わす『葱飯』のお味やいかに──!? くすりと笑えてほろりと泣ける、これぞ人情物の決定版。時代劇の超大物脚本家が贈る、大人気シリーズ第九弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タイ子
68
シリーズ第9弾。根津権現近くにある質舗「岩木屋」の番頭を勤めるごんげん長屋に住むお勝。今作もお勝のカッコ良さと温かい周囲の人たちが描く物語。最終章が最も切ない。長屋の藤七が知り合いの仙五郎から話があるという。死期が迫った仙五郎の最後になる話とは過去に自分が犯した罪を全て話すというもの。聞かされた藤七もお勝もどうしてよいやら…。事情が絡む過去の話ゆえ、今更ながらの思いと罪は罪の思いが二人の胸を交錯させる。別れた娘に起こった出来事が父親の人生を狂わせるが、最後に取ったお勝の判断は間違っていないと信じたい。2024/09/24
ごへいもち
11
頼りになるお勝さん2025/02/21
ときわ
4
死ぬ前に犯した罪を告白したい。でもそれを縁はあるけどほぼ無関係の人に告げるのは身勝手だと思う。すごく重いものを受け取ってしまって、返すことも出来ない藤七。そんな藤七のためにとことん嘘を重ねて工夫して、後始末をするお勝はお人好しと言って良いのかな。2024/09/30
いちな
3
にぎやかないつもの人々の話、面白く読んだ。最後の話は寂しかった。誰かを思いやって嘘を重ねるのは辛い。2024/12/05
ハチワレ
3
じんと来る人情話あり、香取神道流の遣い手 お勝さんの立ち回りあり、いつものごんげん長屋でした。 一気に読んでしまいました。2024/09/13
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