内容説明
およしを失った悲しみを乗り越え、日常を取り戻しつつある『ごんげん長屋』。新たな住人も長屋に馴染んで、より絆も深まる中、数年前に捨てた乳飲み子の行方を捜す旗本家の女中が現れる。お勝の下の娘お妙が捨てられていたときの状況と何かと符合する話を聞いたお勝だが、女中はお妙がその乳飲み子だと決めつけて――。くすりと笑えてほろりと泣ける、これぞ人情物の決定版。時代劇の超大物脚本家が贈る大人気シリーズ第四弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
83
ごんげん長屋つれづれ帖「迎え提灯」4巻。3人の孤児を引き取り一緒に暮らす、肝っ玉母さんのお勝さん、お妙が出て行かなくて良かったですね。 2022/06/01
タイ子
82
やはりこの小説好きだなあ。ごんげん長屋のお勝が番頭をしている質屋に男がやってきた。「女房を質に入れたい」と。よくある初鰹は女房を質に入れてでも喰いたいとか言うけど、鰹が食べたいわけでもない。家に貧乏神が付いてるかの如く運に見放され、食うにも困る有様らしい。お勝が教えたある貧乏神の神社で起こる奇跡が…「貧乏神」。「迎え提灯」のラストが泣かせる。お勝が育てた3人の子供たち。末っ子のお妙はあるお屋敷のお姫さまらしいとの噂が。今になって引き取りたいと女中がやってきた。お勝の胸の内が揺れる。愛と人情の第4弾。2022/03/17
やま
70
3人の子供が力を合わせて乗り越えて行きます。お勝39才は、江戸は根津権現社の近くの「ごんげん長屋」に住まいして、質屋「岩木屋」の番頭を務めながら。お琴13才、幸助11才、お妙8才の3人の孤児を引き取り、女手ひとつで育てています。その奮闘物語です。貧乏神、竹町河岸通り、法螺吹き男、迎え提灯、の短編4話の中で特に、お妙の母だと名乗る女が現れて、お妙を取られるかもしれないお勝の揺れる気持が表れている「迎え提灯」がよかったです。🌿続く→2022/05/16
はにこ
48
ごんげん長屋の助け合いが良いね。独り身同士で飲み屋に繰り出すの楽しそう。お勝さんのところに厄介事が今回も流れ込んでくる。お妙ちゃんが居なくなっちゃうかもとハラハラしたけど違っていて良かった。血は繋がっていなくても絆で繋がっているからね。それにしてもお勝さんは心だけじゃなくてフィジカルも随分強いね。ホント無敵。2024/09/19
ケイプ
23
あらぁ、3巻を飛ばして4巻読んじゃった。どうりでいつの間に亡くなっちゃったんだろうって思ったわけだ。それにしてもお勝さんは相変わらずかっこいいねー。さてさて遡って、3巻よみますか。2022/08/16
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