内容説明
柳橋が勿然と消えた!
官軍との戦の真只中。船宿『篠屋』の船頭は…。
江戸城無血開城の下工作に成功した山岡鉄太郎から、西郷隆盛の懐刀益満休之助を横濱の軍陣病院へ運んでほしいと頼まれた。
慶応四年五月二十日、強風に陣羽織の裾をなびかせ騎馬が駆けてくる。篠屋のそばで馬を止め、ひらりと降り立った。六尺豊かな巨大漢。山岡鉄太郎であった。この三月、東征軍参謀の西郷隆盛に目通りし、江戸城無血開城の下工作に成功していた。山岡は、強風のなか横濱の軍陣病院まで益満休之助を運んでほしいという。益満は西郷の懐刀だが流れ弾を受け破傷風にやられ……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真理そら
48
このシリーズでは久々にしっとりしたお話で満足感があった。作者は山岡鉄太郎好きなんだろうなあと思いつつ読了。売れっ子芸者が10何人目かの妾として身請けされたのは本人にとって幸せなのだろうか。三味線と歌で生きて好きな男と所帯を持つ方が幸せなのでは?2022/04/29
ひさか
18
2022年5月二見時代小説文庫刊。書き下ろし。シリーズ8作目。運命の赤い糸 、柳橋落ちた、ひき蛙、千鳥の鳴く夜、夜明けの舟唄、の5つの連作短編。江戸城無血開城が時代を感じさせるが、篠屋の人々や綾とは直接関係のない展開で共感は少ない。2022/12/11
goodchoice
1
このシリーズもはや8作目。時代は江戸から明治へと流れる中、主人公を含め庶民は戸惑うばかり。肝心の柳橋も落とされ、心の拠り所を失った感がある。2022/07/02
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