内容説明
妻と幼い息子を残し出奔した男が、背負った代償とは?
小間物屋『紅花堂』が何者かの付け火にあったらしい。報せを聞いた秋山久蔵は付け火を発見し、食い止めた謎の男の存在を知るが……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
138
好きなシリーズの第16弾!『返討ち』『帰り道』『淡路坂』『忠義者』いつもスッキリとか納得のシリーズなのだが、今回はどれも微妙に読後は口の中が苦い感じがした。仕方ないと思いつつもだ。特に3話目の『淡路坂』は和馬の幼馴染の神谷平四郎の話なのだが、お役の有る無しに関わらず武士って辛いなぁ。これしかないラストではあったけれど・・2023/05/30
やま
63
南町奉行所吟味方与力の秋山久蔵こと「剃刀久蔵」は、普通は温和な人物だが、悪党に対しては情け無用の冷酷さを秘めている。その久蔵が悪を裁く物語です。テンポがよく、展開が早く、筋書が簡単で、勧善懲悪で、読んでいてスッキリする。この秋山久蔵御用控シリーズは、新シリーズも含めて46冊になります。長く読んでいると登場人物に親近感が湧いてきます。返討ち、帰り道、淡路坂、忠義者、の短編4話。シリーズ16作目。2023.05発行。字の大きさは…大。2023.06.30~07.01読了。★★★☆☆2023/07/01
goodchoice
2
剃刀久蔵健在なり。まわりの脇役たちもいい味出している。2023/07/07