内容説明
「君に預けておく。これを金田一耕助という人に渡してくれ……」そう言って難破船の遭難者が死ぬ前に言付けた黒い箱。邦雄少年が中を開けて見ると、それは燦然と輝く黄金の燭台だった。思わず息をのみ慌ててしまおうとした時、彼は妙なことに気がついた。燭台の火皿に指紋が一つ焼きつけられていたのだ。邦雄は知らなかったが、これこそ一人の少女の運命を握る大切な証拠の品だったのである……。巧みな変装術と鮮やかな推理で事件の核心に迫る金田一耕助の活躍!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アッシュ姉
66
思い出せないほど久しぶりに手にした横溝正史作品。何か雰囲気が違うし、子供も楽しめそうと思ったらジュナイブルだった。とはいえ、謎解きは私には分からず、最後まで楽しめた。2023/10/18
寒っ!!
10
アグレッシブな金田一には違和感しかないが、別の次元の話と考えて楽しめばいいかな。2023/08/13
agtk
10
横溝正史のジュブナイル。金田一耕助シリーズの一篇。普段とは違って、スリル満点、大立ち回りありの大活劇というところか。初版が昭和53年ということなので、初めて読んだのは中学のとき。今読むと、面白いというよりは懐かしいという感じ。金田一物だけではなく三津木俊助、御子柴少年が主人公のものも好きだったなぁ。帯に「続々復刊」とあったので楽しみ。2022/08/05
marty@もぶおん学
8
ある少女の指紋が刻印された黄金の燭台を巡り展開される冒険活劇。ジュブナイルものとあってアクティブな金田一耕助が活躍する。またしても怪獣男爵が登場するが、別の悪党グループも暗躍していたり(しょうきひげの男は正体バレバレであるが)、黄金の燭台には二重の意味が込められていたりする点に、ストーリー上の工夫が凝らされている。初出は昭和26年6月だが、主人公格の少年が岡山駅から新幹線ひかり(昭和39年10月開通、さらに岡山まで延伸されたのは昭和47年3月の由)に乗る描写があるので、本作も後年に改稿されたようである。2024/03/17
T.あまみや
6
横溝正史のジュブナイルシリーズ。金田一耕助や等々力警部も登場します。犬神家の一族や本陣殺人事件など有名作品とはまた違った作品です。金田一先生、変装するし、ピストルかまえちゃうし。所謂冒険活劇です。2022/12/10
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