内容説明
『信長の軍師』シリーズの著者が贈る、江戸を造った衝撃の捕物帳!
往生際は観念しな――成敗は鬼の如く慈悲は仏の如し!
家康が直々に初代北町奉行に任じた米津勘兵衛を描く、圧巻の“鬼勘”犯科帳!
北町奉行米津勘兵衛は、悪党の発想や行動をさらに知るため “鬼勘の目と耳”となる者を集め始める。そんな折、呉服問屋から三千両が奪われた。手口から時蔵一味の仕業と勘兵衛は睨むが、相変わらず素性は不明のままであった。
なぜ大金ばかりを続けざまに狙うのか? やがて、店から京訛りの女が消えたと知り、与力を京へ派遣するが――
悪を許さぬ執念の捕物帳。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
53
江戸時代初期の混乱時に、最初に北町奉行として辣腕を振るった米津勘兵衛の物語です。時は、慶長十三年(1608) 江戸城及び江戸の町を将軍の城下町として拡大していくために、外様の大名家に無償で普請を行わせる「天下普請」が行われています。この工事のために多くの人夫が、武士が江戸に集まります。男が集まれば、どうしても遊女が必要になります。江戸の町では、男が数少ない女をめぐって争いが起こり、旗本、大名家の殿様の辻斬りが、金が集まるところに盗賊が現れて、町奉行所は大忙しです。奉行の米津勘兵衛の采配が際立ちます。2024/05/11
ぶんぶん
16
【図書館】初代・北町奉行の3作目。 益々、「鬼平」を思わせる人物・エピソードが増えて来た。 なにせ「鬼勘」ですから「鬼平」を意識している。江戸の創成期はいろいろな事が起こる、それを奉行所は一手に引き受けざるを得ない。各方面の役割分担など後何十年も経たないと出来て来ない時代である、かくいう荒っぽい技もやむを得ない。 そんな、米津勘兵衛の生活を描くフィクションです。 勘兵衛は平蔵と同じく実在の人物です。今日も今日とて盗人に火付けに密偵にと忙しく働いている、煙草を覚えたところも誰かさんとそっくり。次巻も期待。2021/11/25
蕭白
4
悪くはないんだけど・・・。2023/03/12
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