内容説明
これぞ、令和版『鬼平犯科帳』!(文芸評論家 末國善己氏)
徳川幕府開府の翌年、三河以来の譜代の臣米津勘兵衛は、家康直々の命で初代北町奉行に任じられた。
戦国の殺気が未だ燻り豊臣恩顧の大名も多い。国情は不安定で、治安は最重要課題だった。
得意の槍と剣で悪を断ち、豊かな発想で奉行所の礎を築いていく勘兵衛。次第に悪党から恐れられるが、敵は城内にも――
「信長の軍師」シリーズの著者が江戸創成期を守り抜いた男を描く、かつてない衝撃の捕物帳!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
53
歴史上の人物を題材にした物語です。江戸幕府の最初の北町奉行 米津勘兵衛の活躍の物語です。慶長九年(1604)正月。関ヶ原の決戦で勝った徳川家康は、伏見城で戦後処理をしています。江戸では、神田山を取り崩して日比谷入江を埋め立てて江戸を作り直しています。江戸は、急速に大きくなってきています。農民や、一旗揚げようと商売をする者、関ヶ原で負けて取り潰された大名家の旧家臣(浪人)などが江戸へ入ってきます。2024/04/22
ぶんぶん
19
【図書館】借りられていて二巻からの読書となったが、やっと原点に戻る事が出来た。 やはり、一巻を読む事が大事と思った。 そもそもの成り行きというか家康に面談する事が重要な事とか、物語の肝がここにある。 史実の人物という事でフィクションに徹する事が出来ない、虚実織り交ぜてという図式になる。そこで、歴史に残る人物が登場したりして、まことしやかに語られる、そこが実際起こっている事と錯覚する。開拓が進む江戸の状況、地形の変化と人流の流れ、ますます面白くなる犯科帳。鬼平を彷彿とさせる、時代小説の新たな地平を切り開く。2021/11/05
サケ太
17
江戸幕府、そして江戸の黎明期にその秩序を守った米津勘兵衛。突然の起用。彼の画期的なアイデアから始まる秩序を守るための戦い。頼れる部下たち。戦いの外で行われる歴史的な動静。歴史的な人物たち。既に運命の一端は示唆されているが、どのような結末を迎えていくのか楽しみ。2021/06/09
まいさん
9
戦国の殺気が燻り国情は不安定な江戸創成期、初代北町奉行に任じれらた米津勘兵衛の活躍を描く。江戸町奉行所という新たな組織を作っていく過程と天下普請が続く江戸の町が創成期の力強さと荒々しさを伝えて面白かった。2022/01/09
蕭白
3
悪くなかったです。2022/12/12
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