新潮文庫<br> 風の払暁―満州国演義一―(新潮文庫)

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新潮文庫
風の払暁―満州国演義一―(新潮文庫)

  • 著者名:船戸与一【著】
  • 価格 ¥869(本体¥790)
  • 新潮社(2021/10発売)
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  • ISBN:9784101343204

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内容説明

霊南坂の名家に生を受けた敷島四兄弟は、異なる道を歩んだ。奉天総領事館に勤務する外交官、太郎。満州で馬賊を率いる、次郎。関東軍の策謀に関わる陸軍少尉、三郎。左翼思想に共鳴する早大生、四郎。昭和三年六月、奉天近郊で張作霖が謀殺された。そして時代の激流は彼ら四人を呑みこんでゆく。「王道楽土」満州国を主舞台に、日本と戦争を描き切る、著者畢生(ひっせい)の大河オデッセイ。(解説・馳星周)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壮の字

65
昭和三年皇紀二五八八年六月四日午前五時二十三分、奉天近郊の鉄橋を渡る七両編成の特別列車の四両目が黄色い閃光に包まれた。しばらく昭和の戦争に棲むことにしたので、先ずは満洲から。当該知識が不足しているため難しいところもあるが、主人公の敷島四兄弟の名前のシンプルさに随分助けられている。太郎、次郎、三郎、四郎。彼らの父・義晴の名づけの味気なさに感謝したい。時代は爆殺された張作霖の息子・張学良率いる奉天軍が、蒋介石の国民革命軍に合流したところ。満州領有を企む関東軍が追いつめられてる。石原莞爾がやってきた。2017/10/12

再び読書

50
壮大な物語の序章。敷島四兄弟を軸に満州が動き出す。それぞれ個性を持った兄弟が印象的だ。色々な人間が蠢き、毒を含んで密かに潜行していく、何とも言えない不気味さが読む手を進めさせる。次に進みましょう!2018/07/12

カムイ

42
満州事変から始まり日本の行く末を敷島家の四兄弟からの目線で激動の時代を活写する、船戸さんの遺作で執筆中に癌に犯されながらも全九巻を書き切った作品である、敷島家の次男次郎の馬賊としての波乱万丈なのが「風の払暁」の副題で現している、江漠とした満州が目の前に現れ物語舞台に放り込まれてしまった、史実を織り交ぜながらその当時の陸軍の動向や民間、経済界が満州に群がり各々の思惑が絡まり、支那人、朝鮮人の塗炭の苦しみを考えると再度あの戦争を考えたい、ただ、船戸さん作品は普通の歴史小説では終らないだろうと思っている。2019/12/24

ヨーイチ

35
堂々たる大河小説。この作者は初読。「演義」と名付けている所が落とし穴と言うか魅力かも知れない。四人の兄弟が上から外交官、馬賊、軍人、左翼学生という設定であまりの都合よさに苦笑するも、「丸ごと満州国を書くぞ」ってなメッセージと解するべきであろう。分量も大体等分で色々な階層から見た満州が魅力的である。それにしても清帝国が漢民族にとっては征服王朝であった事を改めて思い知らされる。漢字を使っているが「漢文」とは全然別の世界なのだなぁ、と分かる。単眼では目が眩む。2016/01/30

kinnov

23
満洲建国前の日本。当時の空気感や恐慌の重い閉塞感などが物語の背後から滲み出ていた。今の常識で、過去の行動を批判したり断罪することは愚かで、作者の目線にはそんな濁りは一切ない。様々な価値観を象徴する四人の兄弟たちが、時代の波に飲み込まれ、弄ばれていく様子を描きながら、満洲の姿や日本の有様を描き出していく。陸軍や政治家だけが非道だったり悪魔だったわけじゃない。日本人が全員愚かだっただけだ。現代が戦前の空気に似ているなんて言葉は思考停止だ。人は進歩なんかしていない、右も左もあの頃から変わらず愚かなだけだ。2016/12/15

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