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内容説明
雲を突き抜けて現れたのは、人を騎乗させ、雲海を泳ぐ竜たち……!? そこは言語を操る竜と言語を持たない人間が互いの中から唯一の相手を選び、生死をともにする契約を交わして共生する世界。客人として世話になるうち、偶然、この世界最後の仔竜と契約を交わしてしまったファサードたちだが……!? 胸を震わせるファンタジー長篇「天空の契」を一挙収録!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
24
竜が敵に言う。「おまえたちは忘れているのだ おまえたちが孤独ではないことを この私が孤独ではないように」そしてファサードも知る。自身の身体の中に棲まう者達がいることで、孤独ではないことを。長い長い旅において、多くの世界、たくさんの時代を訪れたファサード達は、いつも異邦人である。事件や出来事に関わっても、その後を知ることはない。けれどファサードは悟る。「私たちがこうして理由もわからず その場その場からひきはがされても 愛した存在と二度と会えぬ その行末を知ることすらできぬとわかっていても(つづく)2021/09/11
kinta
2
今回ほどその場に住まう生き物たちと繋がりを持てないことに愕然としたことはない。「ケイヤク」を結びたい生まれたてのものと結べないファサード。未来が少し明るい感じだったけどきっとつらいが多いだろうし、絶望に変わることだってあるだろう…切ない別れだなあ…傍観者でしかないことのつらさを読者が味わった感。2021/08/30
うさうさこ
0
h2021/09/09